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業界別平均採用単価を新卒中途別一覧
人材・採用

業界別平均採用単価を新卒中途別一覧

実は、新卒採用の平均採用単価は56.8万円と前年比で11.8万円も増加しており、業種によっては5倍以上の相場差が生まれているのです。

▼今回の記事でわかることは・・・

  • 雇用形態別・企業規模別・業種別の平均採用単価と最新相場
  • 採用単価が高騰する3つの原因と業界ごとの具体的な違い
  • 採用単価を劇的に削減する5つの実践的な方法と成功事例

本記事では、採用費用の最適化でお悩みの企業様に向けて、最新データに基づく平均採用単価と業界別の相場、さらに費用対効果を高めながら採用単価を削減する具体的な方法を解説します。

採用コストや採用手法でお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。 弊社では、求人媒体運用から採用戦略の設計まで、費用対効果の高いマーケティング施策をご提案しております。

 採用単価とは?内訳と計算方法

採用活動にかかる費用を正確に把握できず、予算管理でお悩みではありませんか。

採用単価を正しく理解することは、費用対効果の高い採用活動を実現する第一歩となります。

採用単価とは一人あたりの採用にかかった費用のことで、採用コスト総額を採用人数で割って算出する指標です。

この数値を把握することで、自社の採用活動が効率的に行われているかを客観的に評価できます。

目次

採用単価の重要性

採用単価は、採用活動の費用対効果を測る最も重要な指標です。

企業規模や採用人数によって総コストは異なるため、一人あたりのコストで見ることで前年度や他社との比較が可能になります。継続的に測定することで、どの採用手法が効率的か、どの時期に採用活動を強化すべきかといった戦略的な判断ができます。

内部コストの具体的な内訳

内部コストとは、社内で発生する採用関連の費用を指します。

採用担当者の人件費面接官の工数応募者への交通費支給リファラル採用のインセンティブ内定者フォロー費用などが該当します。正確な算出は難しい場合もありますが、工数や運用費用まで含めて計上することが重要です。

外部コストの具体的な内訳

外部コストとは、社外に支払う採用関連の費用のことです。

採用コスト全体の7割程度を占めるため、削減効果が大きい領域です。求人広告の掲載費人材紹介会社への成功報酬(年収の20〜35パーセント)、採用管理ツールの利用料説明会の会場費などが含まれます。

採用単価の正しい計算式

採用単価は「(内部コスト+外部コスト)÷採用人数」で算出します。

たとえば外部コスト500万円、内部コスト500万円で10名を採用した場合、採用単価は100万円となります。対象期間を明確にし、内部コストを漏れなく計上することが重要です。

【2025年最新版】雇用形態別の平均採用単価

自社の採用単価が平均と比べて高いのか低いのか、判断に迷われていませんか。

雇用形態別の平均採用単価を把握することで、自社の採用活動が適正な水準で行われているかを判断できます。

新卒採用では長期的な育成投資が必要となり採用単価が高くなる一方、中途採用では即戦力を求めるため専門性に応じて単価が変動します。

またアルバイト・パート採用は比較的低コストですが、業種や地域によって大きく異なるのが実態です。

 新卒採用の平均は56.8万円|2024年実績で前年比11.8万円増

2024年卒の新卒採用における平均採用単価は56.8万円です。

2023年卒が45.0万円だったのに対し、わずか1年で11.8万円も増加しています。採用期間の早期化や新しい採用手法の導入など、企業間の人材獲得競争の激化が背景にあります。

引用元:株式会社マイナビ「2024年卒 企業新卒内定状況調査」

中途採用の平均は31.3万円|2024年は採用費用650万円で過去最高

2024年実績の中途採用における平均採用単価は約31.3万円です。

2024年の中途採用費用の平均は650.6万円で、前年比20.9万円増加し過去最高を記録しました。即戦力採用が多いため新卒より単価は低いですが、専門性の高い職種では人材紹介会社を利用するため1人あたり100万円を超えることもあります。

引用元:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」

 アルバイト・パート採用の平均相場

アルバイト・パート採用の平均採用単価は5.2万円〜6.4万円です。

社員採用と比較すると低いですが、多数の人員を採用する必要がある業種では総コストが高くなります。事務・受付が8.3万円、接客(ホテル・旅館)が3.9万円と業種で差があり、介護や警備では10万円を超えるケースもあります。

派遣社員採用の平均相場

派遣社員採用では、紹介手数料として月給の20〜30パーセント程度が相場です。

派遣会社を通じた採用は直接雇用ではないため、採用単価の考え方が異なります。紹介予定派遣なら、派遣期間終了後に直接雇用へ切り替えることを前提としているため、通常の人材紹介より低コストで採用できます。

企業規模別|あなたの会社の適正採用単価は?

採用単価の平均値を見ても、自社にとって適正な水準なのか判断できずにお困りではありませんか。

採用単価は企業規模によって大きく異なるため、同規模企業との比較が重要です。

従業員数が増えるほど採用コスト総額は増加しますが、スケールメリットを活かせる大企業では一人あたりの採用単価を抑えやすい傾向があります。

一方、中小企業では採用人数が少ないため、一人あたりの単価が高くなりやすいのが実情です。

 従業員50名以下の平均は119万円

従業員50名以下の企業における年間採用費用の平均は119万円です。

小規模企業では限られた予算の中で採用活動を行う必要があるため、費用対効果の高い手法の選択が重要です。実際に50名以下の企業の60パーセント以上が年間1〜49万円で採用活動を行っており、無料求人媒体やリファラル採用を活用しています。

引用元:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」

 従業員51~300名の平均は247万円

従業員51〜300名の企業における年間採用費用の平均は247万円です。

この規模の企業は成長段階にあることが多く、事業拡大に伴う積極的な採用活動を行っています。大企業ほどのスケールメリットは得られないため、採用チームの体制整備や採用管理ツールの導入など、内部コストの効率化が重要です。

引用元:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」

従業員301~1,000名の平均は565万円

従業員301〜1,000名の企業における年間採用費用の平均は565万円です。

中堅企業では複数の職種や部門で同時に採用活動を行うため、採用コスト総額が大きくなります。専任の採用チームを設置し、複数の求人媒体を併用する戦略的な採用活動が可能で、採用人数も増えるため一人あたりの単価は小規模企業より抑えられます。

引用元:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」

従業員1,001名以上の平均は1,462万円

従業員1,001名以上の大企業における年間採用費用の平均は1,462万円です。

大企業は採用コスト総額が最も高くなりますが、大量採用によるスケールメリットと企業ブランド力により、一人あたりの採用単価は最も低く抑えられています。知名度を活かした母集団形成が可能で、企業の安定性や福利厚生の充実度が大きなアピールポイントとなります。

引用元:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」

業種別|平均採用単価の相場一覧

同じ企業規模でも、業種によって採用単価が大きく異なることをご存じでしょうか。

業種別の採用単価を把握することで、自社の採用活動が業界標準と比べて適正かを判断できます。

実は、慢性的な人手不足に陥っている業種ほど採用費用が高騰しており、業種間で最大5倍近い相場差が生まれています。

運輸・物流業界は1,460万円で最高水準

運輸・交通・物流・倉庫業の年間採用費用は平均1,460万円で、全業種中トップです。

ECの急成長による物流需要の増加と深刻なドライバー不足が背景にあり、高額な採用費用をかけても必要な人員を確保できないケースが増えています。

引用元:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」

 メーカーは854万円

製造業の年間採用費用は平均854万円です。

専門的な技術や資格を持つ人材を求めることが多く、特に電気・電子・機械・半導体関連では人材紹介会社の活用が中心となります。製造ラインのアルバイト採用でも、業務の専門性から採用単価は10.6万円程度と他業種より高めです。

IT・通信業界は695万円

IT・通信・インターネット業界の年間採用費用は平均695万円です。

エンジニアやIT人材の需要が供給を大幅に上回っているため、採用単価が高騰しています。プログラマー、システムエンジニア、データサイエンティストなどでは、スキルと経験に応じて採用単価が大きく変動します。

小売・フードサービス業界は304万円

流通・小売・フードサービス業の年間採用費用は平均304万円で、全業種中最も低い水準です。

アルバイトやパートの採用が中心で短期間での採用が可能なためです。ただし飲食業では離職率の高さから頻繁な採用活動が必要になり、結果的にコストがかさむケースも少なくありません。

引用元:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」

業種で採用単価が5倍変わる理由

業種間で採用単価に最大5倍近い差が生まれる理由は、人材の需給バランスと専門性の違いです。

構造的な人材不足に陥っている業種では採用競争が激化し、高額な採用費用をかけても人材確保が困難です。また資格や専門技術が必要な職種では母集団が限られるため、人材紹介会社への高額な成功報酬が発生します。

採用単価が高騰する3つの原因

採用単価が年々上昇しているものの、その原因が特定できずお困りではありませんか。

採用単価の高騰には明確な原因があり、それを理解することで適切な対策を講じることができます。

多くの企業で共通して見られる原因は、求める人材の条件設定、採用媒体の運用方法、採用後のミスマッチの3つです。

これらを改善することで、採用単価を大幅に削減できる可能性があります。

求める人材のハードルが高すぎる

求める人材の条件が高すぎると、採用活動が長期化して採用単価が上昇します。

市場価値の高い人材を求めることで採用難度が上がり、採用活動が長期化してコストがかさみます。また、転職希望者の市場価値に見合った報酬を提示するため、入社時の給与を高く設定することで採用単価も高くなります。必要最低限のスキル要件を明確にし、入社後の育成も視野に入れた採用基準の見直しが重要です。

複数の採用媒体を効果測定せずに使い続けている

効果測定をせずに複数の採用媒体を使い続けると、無駄な外部コストが発生します。

各種採用媒体や専用ツールは採用活動を効率化するために有効ですが、過剰に利用するとコストがかさみます。どの媒体からの応募が採用につながっているか、媒体ごとの採用単価はいくらかを定期的に分析し、費用対効果の低い媒体は見直すべきです。

 採用ミスマッチで早期退職が多発している

採用後すぐに退職されると、せっかくかけた採用単価が無駄になります。

採用ミスマッチによる早期退職が発生すると、再び採用活動を行う必要があり、結果的に採用単価が跳ね上がります。入社前の期待と入社後の現実にギャップがあると、短期間で離職するケースが多く見られます。採用段階で業務内容や職場環境を正確に伝え、入社後のフォロー体制を整えることが重要です。

 採用単価を削減する5つの実践方法

採用単価を削減したいけれど、具体的に何から始めればよいか分からないとお悩みではありませんか。

採用単価の削減には、実績のある具体的な方法があります。

無料求人媒体の活用、リファラル採用、採用サイトやSNSの活用、業務効率化、ダイレクトリクルーティングなど、すぐに実践できる手法が存在します。

これらの方法を組み合わせることで、採用の質を落とすことなくコストを大幅に削減できます。

①無料求人媒体を効果的に活用する

無料求人媒体を活用することで、外部コストをゼロに抑えることができます。

ハローワークやIndeedの無料掲載機能を利用すれば、求人広告費をかけずに応募者を集められます。ただし無料掲載は上位表示されにくいため、求人タイトルや仕事内容の記載を工夫し、定期的に更新することで露出を高める必要があります。

 ②リファラル採用で外部コストをゼロにする

リファラル採用なら、求人広告費や人材紹介手数料といった外部コストがかかりません。

既存社員からの紹介で採用するため、企業文化への適合度が高く、入社後のミスマッチも少ない傾向があります。紹介者へのインセンティブを設定しても、人材紹介会社の手数料と比較すれば大幅にコストを抑えられます。

③採用サイト・SNSで応募者を増やす

自社の採用サイトやSNSを活用することで、継続的に応募者を集められます。

一度制作すれば掲載期限を気にせず求人情報を公開でき、長期的に見れば求人媒体への掲載費用を削減できます。InstagramやX(旧Twitter)などのSNSで企業文化や職場の雰囲気を発信することで、応募前のミスマッチを防ぎ、採用後の定着率向上にもつながります。

 ④採用業務を効率化して内部コストを削減する

採用業務を効率化することで、採用担当者の工数を減らし内部コストを削減できます。

採用管理システムを導入すれば、応募者管理や選考プロセスの自動化が可能です。面接日程の調整や応募者への連絡業務などを効率化することで、採用担当者は重要な業務に集中でき、結果的に採用期間の短縮にもつながります。

 ⑤ダイレクトリクルーティングに切り替える

ダイレクトリクルーティングは、企業から求職者に直接アプローチする採用手法です。

転職潜在層にもアプローチできるため、求人広告では出会えない優秀な人材を採用できる可能性があります。成功報酬型なら採用が決まるまで費用は発生せず、定額型でも人材紹介会社より低コストで利用できるため、中長期的に見れば採用単価を抑えられます。

まとめ|適正な採用単価は企業ごとに異なる

採用単価は企業規模、業種、雇用形態によって大きく異なります。

新卒採用の平均56.8万円、中途採用の平均31.3万円という数値はあくまで目安であり、自社にとっての適正な採用単価は、同規模・同業種の企業と比較することで見えてきます。

重要なのは、採用単価を下げることではなく、費用対効果を最大化することです。

無料求人媒体の活用、リファラル採用、採用サイトやSNSの運用、業務効率化、ダイレクトリクルーティングなど、今すぐ実践できる方法は数多く存在します。

採用コストの最適化や求人媒体の運用でお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

弊社のメグサポでは、Indeed運用代行で1週間に122応募を獲得した実績や、100万円の広告予算で1,200人以上の母集団形成に成功した事例など、費用対効果の高い採用支援を提供しております。

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