コンテンツへスキップ
マーケティングKPIの設定手順と指標例|成果に直結する指標の選び方

マーケティングKPIの設定手順と指標例|成果に直結する指標の選び方

集客情報
読むのにかかる時間: 5

マーケティングKPIは、KGIから逆算して作り、自社の粗利構造に合った設計に落とし込みます。同じKPIでも、扱うプロダクトの粗利率や営業組織の規模によって、設定すべき指標も達成の打ち手も変わります。

たとえば粗利率の高い商品と低い商品では、1人あたりが生む粗利も、重視すべきKPIも異なります。これからKPIを設定するなら、この違いを踏まえて自社に合う形を選ぶことが成果への近道です。効果測定から逆算したマーケティングのやり方全体を押さえておくと、KPI設定の道筋も描きやすくなります。

丸顔で大きな目のキャラクターがスイカ柄のヘルメットをかぶり黒い服と赤いリボンを着用背景に青い円

▼本記事でわかること

  • KGIから逆算するマーケティングKPIの作り方
  • 設定したKPIを達成するための進め方
  • 粗利構造によって変わるKPI達成のアプローチ

本記事では、KPIの作り方から達成の進め方、そして自社の粗利構造に合わせた集客設計までを一気通貫で解説します。

1社ずつ異なる、成果につながりやすいKPIの設定を豊富な実績からお手伝いします。

マーケティングKPIの作り方|KGIから逆算する手順

マーケティングKPIは闇雲に設定するのではなく、最終目標から逆算して組み立てなければ、成果から遠ざかってしまいます。

ここでは、KGIの数値化からSMARTの法則を使った目標設定まで、3つの手順で作り方を解説します。

KGIを具体的な数値で定義する

KGIの曖昧な目標と数値で定義された例を比較すると、目標が不明確だとKPIも曖昧になってしまう

KPI設計の第一歩は、KGI(最終目標)を具体的な数値で定めることです。

「売上を伸ばしたい」という曖昧な目標ではなく、「年間売上1億円」「四半期で受注件数15件」のように定量化します。KPIはこうしたゴールから逆算して設計する指標であり、Webサイトや広告など複数の施策を測る指標群の一部でもあります。Webマーケティングの全体像を把握しておくと、どの施策にどの指標を割り当てるべきかが整理しやすくなります。

KGIが曖昧なままだと、KPIの方向性もぶれてしまい、最終的な成果から遠ざかってしまいます。

KPIツリーで指標を分解する

KGI達成までのフローを示し、2500件のリードから60件の受注に至るまでの各段階における件数と転換率を表示する

KGIを定義したら、KPIツリーを使って目標を構成要素に分解していきます。

KPIツリーとは、KGIを頂点として達成に必要なKPIをツリー状に整理した図のことです。たとえば「受注件数60件」というKGIは、次のように分解できます。

▼KPIツリーの分解例

リード獲得数2,500件 → 商談数500件 → 案件化数200件 → 受注件数60件(KGI)

商談化率20%、案件化率40%、受注率30%といった自社の実績データをもとに逆算することで、各プロセスで達成すべき数値が明確になります。たとえばリード獲得数をKPIに置くなら、その手前には、流入を生む「検索流入数」や「検索順位」といったSEOの指標も置く必要があるでしょう。ゴールから逆算することで、抜け漏れのないKPI設定につながります。

SMARTの法則で数値目標に落とす

SMART表の日本語解説と各要素の意味、および「Rが最も重要」という注記

KPIの数値目標を設定する際は、SMARTの法則に沿って検証することが効果的です。

SMARTとは、目標設定に必要な5つの要素の頭文字を取ったフレームワークを指します。

要素意味チェックポイント
S(Specific)具体的誰が見ても明確な目標か
M(Measurable)測定可能数値で進捗を測れるか
A(Achievable)達成可能現実的にチャレンジできる範囲か
R(Relevant)関連性KGIや事業目標と連動しているか
T(Time-bound)期限明確達成期限が設定されているか

「リード獲得数を増やす」ではなく「3か月後までに月間リード獲得数を300件にする」というように、SMARTを満たした目標に落とし込みます。SEOを起点にするなら「半年で検索流入数を月5,000に」といった形です。なかでもR(関連性)は重要で、KGIと連動しない指標を置くと、数字を追ってもゴールに近づかないため注意が必要です。

マーケティングでよく使う代表的なKPI

KPIは施策のフェーズによって追うべき指標が変わるため、代表的なKPIをフェーズ別に押さえておくと設定がスムーズになります。

ここでは、認知拡大・リード獲得・売上の3つのフェーズごとに、よく使われる代表的なKPIを紹介します。

認知拡大フェーズの代表的なKPI

認知段階のKPI一覧と定量指標の測定について示した日本語のインフォグラフィック

認知拡大フェーズでは、自社の商品やサービスを多くのターゲットに知ってもらうことが目的です。

このフェーズでは、接点の「量」を測る指標を代表的なKPIとして設定します。先ほど触れた検索流入数や検索順位も、この認知段階を支える代表的なSEOのKPIにあたります。

代表的なKPI概要
PV数Webサイトのページ閲覧回数
UU数サイトを訪問したユニークユーザー数
インプレッション数広告やコンテンツが表示された回数
検索流入数検索エンジン経由の訪問数
検索順位狙ったキーワードでの検索結果順位
SNSフォロワー数各SNSアカウントのフォロワー数

リード獲得フェーズの代表的なKPI

リード獲得に関する6つのKPIと、その下部に具体的なアクション指標を記載

リード獲得フェーズでは、見込み顧客の情報を取得し、営業活動につなげることが目的です。

認知から一歩進み、具体的なアクションを測る指標を代表的なKPIとして設定します。

代表的なKPI概要
CV数資料請求・問い合わせなどの獲得件数
CVR訪問者数に対するコンバージョン率
リード獲得数獲得した見込み顧客の総数
CPLリード1件あたりの獲得コスト
MQL数マーケティング部門が認定した有望リード数
メルマガ登録数メールマガジンの新規登録者数

売上・受注フェーズの代表的なKPI

売上・受注フェーズのKPI図において、商談数など6項目との連携を強調する注記

売上・受注フェーズでは、リードを商談・受注へつなげ、最終的な売上に貢献することが目的です。

営業活動との連携を意識した指標を代表的なKPIとして設定します。

代表的なKPI概要
商談数営業が実施した商談の件数
商談化率リードから商談に至った割合
SQL数営業部門が認定した有望リード数
受注率案件から受注に至った割合
CAC顧客1件あたりの獲得コスト
LTV顧客生涯価値

これらの指標は、とくに成約までのリードタイムが長いBtoBマーケティングで重視されます。受注だけでなく商談数や商談化率といった手前の指標も追うことで、判断のスピードと精度を両立できるでしょう。

設定したKPIを達成するための進め方

ノートパソコンの上に、PDCAサイクルを示す日本語の円形のフローチャートが載っている

KPIは作って終わりではなく、達成に向けて運用する仕組みがあって初めて成果につながります。

ここでは、先行指標のモニタリングから営業連携まで、KPIを達成へ近づける3つの進め方を解説します。

先行指標を見極めてモニタリングする

日本語のインフォグラフィックが、結果指標と先行指標を具体例を交えて比較し、早期発見の重要性を示している

KPIを達成するには、結果が出てからでは動けない結果指標だけでなく、先行指標を見極めて追うことが重要です。

受注件数や売上は結果指標であり、数字が判明した時点では打ち手が後手に回ります。一方、リード獲得数や商談化率といった先行指標は、結果が出る前の段階で異常を察知できます。先行指標を週次や月次でモニタリングすることで、目標未達のサインを早期に捉えて改善に動けるようになります。

指標を絞って改善サイクルを回す

PDCAサイクルの図と各段階の説明、KPIは4~5項目とし、頻繁に見直すよう注意書き

追いかけるKPIは重要なものに絞り、PDCAサイクルで継続的に改善することが達成への近道です。

KPIの数が多すぎると管理が煩雑になり、どの指標に注力すべきか焦点がぼやけてしまいます。重要な指標を4〜5個程度に絞ったうえで、Plan(目標設定)・Do(施策実行)・Check(達成度評価)・Act(改善)のサイクルを回します。このサイクルを高速で回すほど、施策の精度が高まり目標達成に近づきます。

営業と共通指標で連携する

3つの緑色の四角に営業連携を表示。下部のバーは分断防止と達成率の向上を図る

マーケティングKPIは、営業部門と共通認識を持てる指標を設定することで達成しやすくなります。

マーケティングがリード数だけを追い、営業が受注だけを追う状態では、引き渡し以降のプロセスが分断され成果から遠ざかってしまいます。商談数・商談化率・SQL数といった指標を両部門で共有することが有効です。とくにBtoBの商材では成約までのリードタイムが長いため、共通指標による連携の有無が達成率を大きく左右します。

KPI達成のアプローチはプロダクトの粗利構造で変わる

KPIを達成する打ち手は、すべての企業に共通する正解があるわけではなく、自社のプロダクトの粗利構造によって変わります。

ここでは、粗利率の高い商品と低い商品それぞれのアプローチと、1人あたり粗利による見極め方を解説します。

粗利率が高い商品のアプローチ

「300万円×3人=900万円」と緑色の枠で表示し、その下に「商談の質」と「受注単価」のボタンを配置

粗利率が高い商品は、1人あたりが生む粗利が大きいため、少人数でも目標額に到達しやすい構造です。

粗利率が高い商品は相場的に商品価格も高くなりやすく、1件の成約あたりの粗利が大きくなります。たとえば1人あたり300万円の粗利を生むなら、営業3人で900万円に達します。少数精鋭で1件ごとの受注単価を高める方針が取りやすく、KPIも商談の「質」や受注単価を重視した設計が向いているでしょう。

粗利率が低い商品のアプローチ

10人の営業担当者がそれぞれ200万円ずつ売り上げ、計2000万円。リード数と商談数が指標となっている

粗利率が低い商品でも、営業組織の規模を生かせば総額でKPIを達成できます。

1人あたりの粗利が小さくても、人数を増やすことで全体の粗利を積み上げられるためです。たとえば1人あたり200万円の粗利でも、10人の営業組織なら2,000万円となり、高粗利の少人数チームを上回ります。

営業マンが10人以上いる組織は、1人あたりの粗利が低くても問題なく、リード獲得の「量」を重視したKPI設計が適しています。こうした組織体制の考え方は、BtoB営業の体制づくりとも密接に関わります。

▢関連記事:【2025年最新版】BtoBマーケティングとは?予算別・業種別の優先順位マップ

1人あたり粗利で打ち手を見極める

日本のビジネスチャートでは、単価や利益などに基づいて、収益性の高い商品と低い商品を比較している

自社が「1人あたり粗利の高い型」か「低い型」かを見極めることで、注力すべきKPIと打ち手が定まります。

1人あたり粗利が高い型は受注単価と商談の質を、低い型はリード獲得数と組織の規模を伸ばす方向に最適化します。

▼粗利構造別のアプローチ比較

観点粗利率が高い商品粗利率が低い商品
商品単価相場的に高くなりやすい相場的に抑えめになりやすい
1人あたり粗利大きい(例:300万円)小さい(例:200万円)
適した組織規模少人数でも成立10人以上で総額を確保
重視するKPI受注単価・商談の質リード獲得数・商談数

自社の型を取り違えると、少人数なのに量を追ったり、大組織なのに単価ばかり気にしたりと、KPIと実態がかみ合わなくなってしまいます。

KPI達成には自社に合った集客設計が鍵

赤ペンで描かれた線が日本語の中央の枠を囲み、矢印が広告・SEO・SNSのボックスを指しているフローチャート

粗利構造に応じたKPIを定めたら、それを達成するための集客をどう設計するかが最後の鍵となります。

ここでは、粗利構造に合った集客チャネルの選び方と、マーケティングと営業を一気通貫で設計する考え方を解説します。

粗利構造に合わせた集客チャネルを選ぶ

粗利益構造に適した集客チャネルの比較表と費用対効果の説明

集客チャネルは、自社の粗利構造に合わせて選ぶことで費用対効果が高まります。

1人あたり粗利が高い商品は、1件あたりの獲得コストを許容しやすいため、質の高いリードを狙えるチャネルに投資できます。一方、粗利率が低く量で勝負する商品は、低コストで多くのリードを集められるチャネルが向いています。こうしたチャネル選定はWebマーケティングとは何かを理解したうえで、自社の指標に合わせて組み立てると精度が高まります。

マーケと営業を一気通貫で設計する

集客・商談・受注の3つのステップを矢印で示した日本語の業務フロー図

KPIを確実に達成するには、集客から商談・受注までをマーケティングと営業で一気通貫に設計しましょう。

集客で獲得したリードが営業へスムーズに引き継がれ、商談・受注まで一貫した指標で管理されて初めて、KPIは絵に描いた餅にならず達成へ向かいます。逆に、検索流入のようなKPIを掲げても、それがKGIとかみ合っていなければ、数字を伸ばしてもゴールには届かないままです。適切なKPIを定め、それを集客から受注まで一本の線でつなぐことが、KGI達成への最短ルートとなります。

実際にある企業様では、メグダイの支援によってオウンドメディア運用でPV数を3倍に伸ばし、月3〜4件の問い合わせ獲得につなげた実績があります。適切なKPIを設計し、KGI達成まで伴走した一例といえるでしょう。

自社の粗利構造に合ったKPIの置き方、そのKPIとしてSEOを置く際の設計に困ったらご相談ください。集客の専門家として伴走いたします。

▢関連記事:中小企業のマーケティングやり方|低予算で成果を最大化する方法

マーケティングKPIに関するよくある質問

マーケティングKPIとKGIの違いは何ですか?

KGI(最終目標)は「年間売上1億円」のように最終的に達成すべきゴールを示す指標です。一方KPIは、そのKGIに向けた進捗を測る中間指標を指します。KGIから逆算してKPIを設定することで、最終目標と日々の活動が一貫します。

KPIはいくつ設定するのが適切ですか?

KPIは重要な指標を4〜5個程度に絞るのが目安です。数が多すぎると管理が煩雑になり、どの指標に注力すべきか焦点がぼやけてしまいます。自社でコントロールでき、改善によって数値を動かせる指標に絞ることで、集中的に改善へ取り組めるでしょう。

粗利率が低い商品はKPI達成に不利ですか?

粗利率が低い商品でも、KPI達成に不利とは言い切れないでしょう。1人あたりの粗利が小さくても、営業組織の規模を生かして総額を積み上げられるためです。たとえば1人200万円の粗利でも10人なら2,000万円となり、量を重視したKPI設計と集客が機能すれば十分に達成を狙えます。

【まとめ】マーケティングKPIは作り方と達成設計、そして集客で成果が決まる

マーケティングKPIは、KGIから逆算して作り、達成に向けた運用と自社の粗利構造に合った集客までを設計して初めて成果につながります。

丸顔で大きな目のキャラクターがスイカ柄のヘルメットをかぶり黒い服と赤いリボンを着用背景に青い円

▼この記事のまとめ

  • KPIはKGIから逆算し、KPIツリーとSMARTで具体化する
  • 達成には先行指標のモニタリングと営業連携が欠かせない要素となる
  • 粗利率と1人あたり粗利の高低で、取るべきKPIと集客アプローチが変わる

KPIを正しく作り、達成に向けて運用しても、自社の粗利構造に合った集客が伴わなければ成果は遠のいてしまいます。とくに、どのチャネルにどれだけ投資すべきかの判断は、プロダクトの特性と組織規模を踏まえた専門的な設計が求められます。

自社の粗利構造に沿ったKPIの置き方や、置いたKPIの達成にお困りの企業様はメグダイにご相談ください。自社のマーケティング経験や実績をもとに支援させていただきます。

人気記事ランキング
カテゴリー
おすすめ記事

いま読んでほしいおすすめをピックアップ

SEO(WEB集客)
広告方法
流行情報
集客情報
日本語のバナーで三人がグラフを見ながら話し合い 名古屋で勝てる出店場所はどこと表示
流行情報
経営おすすめ情報
SEO(WEB集客)
なぜTikTokライブは気づくと何時間も見てしまうのか?
流行情報

カテゴリからマーケティングの情報をさがす

カテゴリから
マーケティングの情報をさがす

資料ダウンロード
正確に把握していますか?自社ECとモール型ECのメリットとデメリット。

ネットショップを始めたいと思ったときに真っ先に考えなければいけないのが自社ECサイト立ち上げか、ECモールに出店するかです。
でも自社ECサイトがいいのか、ECモールがいいのか分からない、、
このような疑問を持っている方に両者のメリットデメリットを比較し、ネットショップの運用方法を考える際のポイントを解説します。

【直販担当必見!】D2C、直販比率は○○%以上無いとやばい!?

通販・直販(D2C)は最近よく聞く言葉ではないでしょうか。
直販だと利益率が高いから良いなどあると思います。ただ実際、通販・直販は人材採用・商品開発を行うために必要なチャネルでにもあるのです。本書では直販についての基礎知識(情報)をし紹介します

【いまさら聞けない】知ったらスグ売上改善!アナリティスクについて

今や、多くの企業で導入をされているWeb解析のツール「Google Analytics」ですが、無料ツールである分、使い方や用語についての情報の取得が困難で、お困りの方も多いかと思います。
そこで、なんとなくはわかっているが、実はよくわからないという方のために、今更聞けない基礎知識について紹介します。

大画面でデータを分析する人物と広告基礎の日本語ガイド案内megdaiのロゴ
【いまさら聞けない】Web広告基本知識&広告用語

デジタルデバイスの普及にともない、Web広告市場は大きく成長を続けておりWebサイトやアプリ、Googleなどの検索エンジンのサービスページまた各種SNSやYouTubeなど、インターネットを利用し、あらゆる場面で広告が配信できるようになり、オンライン広告が主流になりました。
本書では、基本的な広告知識と用語について説明します。

カテゴリー