2023年の有効求人倍率は1.31倍となり、求職者数が減少する一方で求人数は増加しており、業種を問わず人材不足が深刻化しています。
▼今回の記事でわかることは・・・
- 無料から有料まで予算別に選べる求職者の集め方12選
- 各手法の具体的な費用相場と効果的な活用方法
- 求職者が応募しやすい環境を作るために押さえるべきポイント
本記事では、採用予算に応じて選択できる求職者の集め方を、無料・低コスト・有料の3つのカテゴリーに分けて具体的に解説します。
求職者の集め方や採用手法でお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。 弊社のメグサポでは、オウンドメディア運用・求人媒体運用・広報PRなど、マーケティング全般を包括的にサポートしております。
▼求職者を集める方法12選(予算別一覧)
| 予算 | 方法 | 特徴 |
| 無料 | ①自社採用サイトでの情報発信 | 企業の魅力を直接発信、SEO対策で継続的な流入 |
| 無料 | ②SNSを活用した認知拡大 | 若年層へのリーチ、拡散による認知度向上 |
| 無料 | ③リファラル採用による紹介獲得 | 高いマッチング精度、定着率向上 |
| 無料 | ④ハローワークの求人掲載 | 地域密着型、中高年層にも強い |
| 無料〜少額 | ⑤Indeedの無料掲載プラン | 月間訪問数2400万以上、無料から始められる |
| 無料〜少額 | ⑥求人検索エンジンへの最適化 | 複数の検索エンジンに自動掲載される |
| 無料〜少額 | ⑦採用イベントへの出展 | 求職者と直接コミュニケーション |
| 無料〜少額 | ⑧過去応募者への再アプローチ | 既存の候補者データを活用 |
| 有料 | ⑨求人広告サイトへの掲載 | 大量の求職者にリーチ可能 |
| 有料 | ⑩スカウトサービスの活用 | ターゲット人材に直接アプローチ |
| 有料 | ⑪リスティング広告の運用 | 検索連動型で顕在層を獲得 |
| 有料 | ⑫オウンドメディアでの継続集客 | 中長期的な採用ブランディング |
目次
無料で実践できる求職者の集め方
採用予算が限られている場合でも、自社のリソースだけで効果的に求職者を集める方法は複数あります。 まずは無料で始められる手法を活用することで、採用活動の第一歩を踏み出せるでしょう。
ここでは、コストをかけずに今日から実践できる4つの方法を紹介します。
①自社採用サイトでの情報発信
自社採用サイトは、求職者に企業の魅力を直接伝えられる重要な情報発信の場です。 仕事内容や職場環境、社員インタビューなど具体的な情報を掲載すれば、求職者が働くイメージを持ちやすくなります。
ただし、サイト制作には時間と労力がかかり、SEO対策の効果が出るまで数ヶ月を要する点には注意が必要でしょう。
②SNSを活用した認知拡大
SNSを活用すれば、潜在的な求職者層へ幅広くリーチできます。 X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどは無料でアカウントを開設でき、企業の雰囲気や文化を発信できるからです。
ただし、継続的な投稿やコミュニケーションが求められるため、運用担当者の負担が大きく、炎上リスクへの対策も必要でしょう。
③リファラル採用による紹介獲得
リファラル採用は、既存社員から知人や友人を紹介してもらう採用手法です。 マッチング精度が高く入社後の定着率も向上する傾向があり、紹介報酬を設定する場合でも相場は1万円から10万円程度です。
ただし、採用時期や人数をコントロールしにくく、不採用時に紹介者との関係性に配慮が必要となる点には注意しましょう。
④ハローワークの求人掲載
ハローワークは、国が運営する公共職業安定所であり、無料で求人を掲載できます。 全国に544カ所の拠点があり、地域密着型の求職者や中高年層へのアプローチに適しています。
一方で、専門職や若年層の登録者は比較的少なく、求人票の情報量にも制限があるため魅力を十分に伝えにくい場合があるでしょう。
無料〜少額で効果を出す求職者の集め方
自社完結型の無料施策に加えて、外部プラットフォームを活用すれば効果をさらに高められます。 無料から始められるものや、少額の予算で大きなリーチを獲得できる方法があるからです。
ここでは、プラットフォームを活用した4つの方法を紹介します。
⑤Indeedの無料掲載プラン
Indeedは、月間訪問数2400万人以上を誇る国内最大級の求人検索エンジンです。 世界中で求職者の総訪問数No.1を記録しており、圧倒的なリーチ力で多くの企業から選ばれています。
無料掲載プランでは掲載料が一切かからず、採用が決まっても成功報酬は発生しないため、採用予算が限られている企業でもリスクなく始められるのが大きな魅力でしょう。
さらにIndeedの優れた点は、有料のスポンサー求人へいつでも切り替えられる柔軟性にあります。
無料掲載で効果を確認してから予算に応じて有料プランへ移行できるため、段階的に採用活動を強化できるのです。
クリック課金制を採用しているため、求職者が求人票を閲覧して初めて費用が発生する仕組みとなっており、1人採用あたりの費用相場は10万円程度と非常に経済的と言えます。
また、業界や職種、勤務地によってクリック単価が自動調整されるため、最適なコストパフォーマンスで運用できる点も評価されています。
ただし、無料掲載では他社の有料求人に埋もれやすく、表示回数が限られるため応募獲得までに時間がかかる場合がある点には注意が必要です。
このようにIndeedは、初期費用なしで国内最大級のプラットフォームを活用でき、効果を見ながら投資を増やせる非常に優れた選択肢となります。
⑥求人検索エンジンへの最適化
求人検索エンジンへの最適化を行えば、複数のプラットフォームに自動的に求人情報が掲載されます。 求人ボックスやスタンバイなど、Indeed以外の検索エンジンも活用することでより多くの求職者にリーチできるでしょう。
一方で、技術的な知識が必要となり、設定ミスがあると正しく掲載されない点には注意が必要です。
⑦採用イベントへの出展
採用イベントへの出展は、求職者と直接コミュニケーションを取れる貴重な機会です。 合同企業説明会や転職フェアなどに参加すれば、その場で企業の魅力を伝え、求職者の疑問に即座に答えられます。
ただし、準備や当日の対応に人員と時間を要し、参加者数がイベントの集客力に左右される点がデメリットとなるでしょう。
⑧過去応募者への再アプローチ
過去応募者へ再アプローチすることで、既存の候補者データベースを有効活用できます。 以前は条件が合わなかった候補者でも、時間が経過して状況が変われば再び興味を持つ可能性があるからです。
一方で、頻繁な連絡は迷惑に感じられる恐れがあり、個人情報の取り扱いには十分な注意が必要でしょう。
有料でより多くの求職者を集める方法
より多くの応募を獲得したい場合や、急ぎの採用が必要な場合は、有料の手法が効果的です。 予算をかけることで求職者へのリーチを大幅に拡大でき、採用スピードを加速できるからです。
ここでは、本格的に投資する価値がある4つの方法を紹介します。
⑨求人広告サイトへの掲載
求人広告サイトへの掲載は、短期間で大量の応募を獲得できる代表的な有料手法です。 リクナビNEXTやマイナビ転職など大手サイトは登録者数が多く、幅広い求職者層にアプローチできます。
掲載費用は2週間から4週間で20万円から50万円程度が相場であり、職種や掲載プランによって変動するでしょう。
ただし、掲載期間が限られており、期間内に採用できなければ追加費用が発生する点には注意が必要です。
⑩スカウトサービスの活用
スカウトサービスは、企業側から求職者に直接アプローチできる攻めの採用手法です。 ビズリーチやdoda、Greenなどのプラットフォームで、登録者のプロフィールを検索してスカウトメールを送信できます。
費用は月額制や成功報酬制があり、月額30万円から50万円程度、成功報酬は年収の15%から35%が相場でしょう。
一方で、スカウト文面の作成や送信に時間がかかり、返信率は10%から20%程度と必ずしも高くない点がデメリットとなります。
⑪リスティング広告の運用
リスティング広告は、GoogleやYahoo!の検索結果に求人情報を表示させる手法です。 求職者が「転職」「求人」などのキーワードで検索した際に、自社の求人が上位表示されるため顕在層へ効率的にアプローチできます。
クリック課金制のため予算管理がしやすく、月10万円から30万円程度で運用できるでしょう。
ただし、広告運用の専門知識が必要であり、キーワード選定や入札調整を誤ると費用対効果が悪化する点には注意が必要です。
⑫オウンドメディアでの継続集客
オウンドメディアを活用すれば、中長期的な採用ブランディングと継続的な応募獲得が可能です。 業界情報や社員インタビュー、働き方に関する記事を発信することで、求職者の興味を引き自然な流入を生み出せます。
制作費用は月10万円から50万円程度が相場であり、SEO対策と組み合わせれば安定した採用チャネルとなるでしょう。
一方で、効果が出るまで半年から1年程度かかるため、即効性を求める採用には不向きな点がデメリットです。
求職者を効果的に集めるために押さえるべきこと
どの手法を選択しても、求職者が応募しやすい環境を整えることが重要です。 調査によると、求職者が仕事探しを進められない主な理由として「希望に合う求人が見つからない」「選考プロセスがめんどう」「働き方や職場環境を変えることが不安」が挙げられています。
特に「希望に合う求人が見つからない」と回答した求職者は、仕事内容・給与・勤務地・通勤時間の順で希望と実際の求人情報とのギャップが大きいことが明らかになっているのです。
したがって、求人情報の充実度を高め、選考プロセスを簡素化することが応募数増加の鍵となります。
具体的には、仕事内容を詳細に記載し、給与レンジを明確にすることで求職者の不安を解消できるでしょう。
また、応募書類の簡素化や面接回数の削減など、求職者の負担を減らす工夫も効果的です。
さらに、複数の手法を組み合わせることで相乗効果が期待でき、無料の自社サイトやSNSで認知を高めながら、Indeedや求人広告サイトで応募を促進する戦略が有効と言えます。
このように、求職者視点に立った情報発信と複数チャネルの活用が、効果的な求職者集めの基本となるのです。
まとめ
求職者数が減少し人材不足が深刻化する中、効果的な求職者の集め方を選択することが採用成功の鍵となります。 無料の自社採用サイトやSNS、リファラル採用、ハローワークから始め、Indeedなどのプラットフォームを活用し、必要に応じて求人広告サイトやスカウトサービスなどの有料手法を組み合わせることで、予算に応じた最適な採用活動が可能です。
特にIndeedは無料から始められ、効果を見ながら有料プランへ移行できるため、初めて本格的な採用活動を行う企業にも適しています。
求職者を効果的に集めるや採用手法でお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。 弊社のメグサポでは、Indeed運用代行をはじめ、オウンドメディア運用・求人媒体運用・広報PRなど、マーケティング全般を包括的にサポートしております。 特にIndeed運用では、求人原稿の作成から予算管理、効果測定、改善施策まで一貫して対応し、採用コストを抑えながら効果的な応募獲得を実現いたします。 競合分析から戦略立案、実行支援まで、貴社の採用成功を全力で支援いたします。