ネット通販で購入を検討する際に約9割のユーザーが口コミやレビューをチェックしており、UGCマーケティングを活用すれば広告費を抑えながら売上を伸ばすことが可能です。
▼今回の記事でわかることは・・・
- UGCの意味や種類、広告費削減と売上向上の仕組み
- UGC生成から収集・活用まで今日から始められる進め方
- 成功企業の共通点と効果測定に使う具体的な指標
本記事では、UGCマーケティングの基本から実践ノウハウ、よくある疑問への回答まで、初めて取り組む企業でもすぐに活用できる内容を具体例とともに紹介します。
集客や売上でお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。 弊社では、SNS運用やオウンドメディア支援を通じて、費用対効果の高いマーケティング施策をご提案しております。
目次
UGCマーケティングとは?基本を理解する
UGCマーケティングを効果的に活用するためには、まず基本的な概念を正しく理解することが欠かせません。
UGCとは何か、どのようなコンテンツが該当するのか、そしてなぜ広告費を抑えながら売上を伸ばせるのかを押さえておきましょう。
UGCの正しい意味と違いを解説
UGCとは「User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)」の略で、一般ユーザーが自発的に作成・発信するコンテンツのことです。
企業が制作した広告やプロモーション素材ではなく、実際に商品やサービスを利用した人のリアルな声が反映されている点が最大の特徴と言えます。
似た概念としてIGC(Influencer Generated Content:インフルエンサー生成コンテンツ)やCGM(Consumer Generated Media:消費者生成メディア)がありますが、それぞれ役割が異なります。
| 用語 | 意味 | 特徴 |
| UGC | 一般ユーザーが作成したコンテンツ | 自発的・利害関係がない |
| IGC | インフルエンサーが作成したコンテンツ | 企業依頼が多い・報酬あり |
| CGM | UGCが集まるメディア・プラットフォーム | 食べログ、@cosmeなど |
UGCは「ユーザー自身が主体的に発信するコンテンツ」であり、企業からの依頼なしに生まれる点がIGCとの大きな違いです。
UGCに該当するコンテンツの種類
UGCは私たちの日常に深く浸透しており、さまざまな形式で存在しています。
代表的なものはSNS投稿やECサイトのレビューですが、それ以外にも多くの種類があるのです。
▼UGCの代表的な種類
- InstagramやX(旧Twitter)での写真
- 動画投稿 ・ECサイトやレビューサイトでの商品レビュー
- YouTubeでの開封動画や使用レポート
- 個人ブログでの体験記事
- Q&Aサイトでの質問への回答
これらはすべて一般ユーザーが自発的に作成したものであり、企業の広告とは異なる信頼性を持っています。
特にSNS投稿は拡散力が高く、多くの人の目に触れる可能性があるため、UGCマーケティングにおいて重要な役割を果たすでしょう。
なぜUGCで広告費を抑えながら売上が伸びるのか?
UGCマーケティングで広告費を抑えながら売上が伸びる理由は、信頼性が高くコストがかからないからです。
調査によると、購買決定時に約65%の消費者が口コミやレビューを信頼すると回答しています。
UGCは利害関係のない第三者の声であるため広告より信頼されやすく、ユーザーが自発的に作成するため制作費もかかりません。
今すぐ始めるUGCマーケティングの進め方
UGCマーケティングの基本を理解したら、次は実際に取り組むステップを確認しましょう。
UGCは「待っていれば自然に集まる」ものではなく、企業が適切な仕組みを整えることで効率的に創出・活用できます。
UGCを生み出す流れを作る
UGCを増やすには、ユーザーが自然と投稿したくなる環境を整えることが重要です。
効果的な施策として、専用ハッシュタグの設定やキャンペーンの実施が挙げられます。
▼UGC生成を促す主な施策
- 商品やブランドを表すハッシュタグを用意し公式アカウントで提示する
- 投稿者にプレゼントが当たるキャンペーンを実施する
- 購入後にレビュー投稿を依頼するメールを送る
- 商品の梱包にSNS投稿を促すメッセージカードを同梱する
ハッシュタグキャンペーンは参加ハードルが低く、短期間で多くのUGCを集められる手法です。
ただし、インセンティブ目的だけの投稿にならないよう、商品の魅力を伝えたくなるような仕掛けも意識しましょう。
ユーザー投稿を集めて利用許可をもらう
UGCを自社のマーケティングに活用する際は、必ず投稿者から利用許可を得る必要があります。
SNS投稿の著作権は投稿者に帰属するため、無断使用は著作権侵害に該当する可能性があるのです。
▼利用許可を得る方法
- InstagramのDMやコメントで直接連絡して許可を取る
- レビュー投稿時に利用規約への同意を得る形式にする
- キャンペーン応募規約に二次利用の許諾条項を明記する
許可を得る際は「どこで」「どのように」使用するかを明確に伝えることが大切です。
丁寧なコミュニケーションを心がけることで、投稿者との信頼関係も構築でき、継続的なUGC創出にもつながります。
売上につながるUGCの活用場所
収集したUGCは、購買検討中のユーザーの目に触れる場所に配置することで売上につながります。
▼UGCの主な活用場所
- ECサイトの商品ページやLP(ランディングページ)
- SNS広告のクリエイティブ素材
- メールマガジンやカタログなどのCRM施策
特にLPへのUGC掲載はCVR向上に直結しやすく、購入を迷っているユーザーの背中を押す効果が期待できます。
UGCマーケティングで成果を出すコツ
UGCマーケティングの進め方を理解しても、実際に成果を出すにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。
成功している企業には共通する特徴があり、それを参考にすることで効率的に成果を上げられるでしょう。
成功企業に共通する3つの特徴
UGCマーケティングで成果を出している企業には、共通する3つの特徴があります。
1つ目は、UGCを「集めて終わり」にせず継続的にPDCAを回していることです。
どのUGCがCVRに貢献しているかを分析し、効果の高いものを優先的に活用することで成果を最大化しています。
2つ目は、ユーザーとのコミュニケーションを大切にしている点です。
投稿へのリアクションや利用許可のやり取りを丁寧に行うことで、ファンとの関係性を深めています。
3つ目は、UGCの活用場所を複数持っていることです。
LPだけでなく広告クリエイティブやメルマガなど、さまざまなチャネルで活用することで接触機会を増やしています。
社内だけでは難しいと感じたら
UGCマーケティングは効果的な手法ですが、社内リソースだけで運用するのが難しいケースも少なくありません。
UGCの収集・許可取得・効果測定・改善を継続的に行うには、専門的なノウハウと一定の工数が必要だからです。
▼社内運用でつまずきやすいポイント
- どのUGCを選べばよいかわからない
- 効果測定の方法が定まらない
- 許可取得や法的リスクへの対応が不安
このような課題を感じたら、マーケティング支援会社への相談を検討するのも一つの選択肢です。
専門家のサポートを受けることで、最短距離で成果を出せる可能性が高まります。
メグダイが選ばれる理由と支援事例
弊社メグダイでは、UGCマーケティングを含むさまざまな集客支援を行っております。
オウンドメディア運用では月3〜4件の企業問い合わせ獲得、大手食品メーカーではPV数3倍増加といった実績があります。
▼メグダイの強み
- SNS運用からオウンドメディア構築まで一貫して支援
- 業種業態を問わない幅広い支援実績
- 費用対効果を重視した施策提案
UGCの活用方法がわからない、社内リソースが足りないといったお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
UGCマーケティングでよくある質問
UGCマーケティングを始めるにあたって、リスクや効果測定について疑問を持つ方も多いでしょう。
ここでは、企業担当者からよく寄せられる質問に回答します。
UGCで注意すべきリスクは?
UGCを活用する際は、著作権・薬機法・景品表示法の3つに注意が必要です。
著作権はUGCの権利が投稿者に帰属するため、必ず利用許可を得てから使用しましょう。
薬機法は化粧品や健康食品が対象で、「シミが消えた」などの効能表現は企業が使用すると違反となる可能性があります。
また、2023年10月からステルスマーケティングが景品表示法違反となったため、PR投稿には広告表記が必須です。
UGCが生まれにくい商品はどうする?
BtoBサービスやコンプレックス商材など、SNSで投稿されにくい商品も存在します。
このような場合は、レビュー依頼メールや顧客インタビューでUGCを収集する方法が有効です。
▼UGCが生まれにくい商品の対策
- 購入後にレビュー投稿を依頼するメールを送る
- 既存顧客にインタビューして事例コンテンツを作成する
SNS以外の方法でもUGCは収集できるため、自社の商品特性に合った手法を選びましょう。
効果測定に使う指標は何がある?
UGCマーケティングの効果測定では、目的に応じた指標を設定することが重要です。
| 目的 | 指標 |
| 認知拡大 | UGC投稿数・リーチ数・エンゲージメント率 |
| 購買促進 | CVR・UGC経由の売上・UGC接触率 |
| 費用対効果 | CPA・ROAS |
UGCを掲載したページとしていないページでABテストを行い、効果を比較するのも有効な方法です。
広告に頼らない集客の第一歩を踏み出そう
広告費の高騰や費用対効果の悪化に悩んでいるなら、UGCマーケティングは有効な解決策となります。
まずは自社商品に関するSNS投稿やレビューを確認し、どのようなUGCが存在するか把握することから始めてみましょう。
ハッシュタグの設定やレビュー依頼など、小さな施策からでもUGCは増やせます。
継続的に取り組むことで、広告に頼らず売上を伸ばす仕組みが構築できるはずです。
UGCの活用方法や集客施策でお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
弊社メグダイでは、SNS運用からオウンドメディア構築まで、費用対効果の高いマーケティング施策をご提案しております。