「メールを一斉送信したいけど、どのツールを選べばいいか分からない…」
そんな声は少なくありません。
実は、メール配信ツールは配信規模によって最適解がまったく異なり、選び方を間違えると月額費用が無駄になったり、配信が届かないトラブルに発展することもあります。
▼今回の記事でわかることは・・・
- 配信規模100件〜1,000件超まで段階別の最適ツール
- 無料プランと有料プランの機能差と選び方のポイント
- 到達率・セキュリティで失敗しないツール選定基準
本記事では、初めてメール一斉配信に取り組む企業でも迷わないよう、配信規模別のおすすめツール6選と失敗しない選定基準を具体的に解説します。
メール配信やマーケティング施策でお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。 弊社では、配信ツール選定のサポートも含め、費用対効果の高いマーケティング施策をご提案しております。
配信規模で変わる一斉送信の最適解
「とりあえず無料ツールで始めよう」と考えていませんか。
メール一斉送信のツール選びで最も重要なのは、自社の配信規模に合った選択をすることです。
規模を無視してツールを選ぶと、機能不足で業務が回らなくなったり、逆に高機能すぎてコストが無駄になるケースも少なくありません。
ここでは、配信件数別に最適なツールの考え方を解説します。
100件以下ならOutlook・Gmailで十分
結論:
100件以下ならOutlook・Gmailで十分対応可能
少量配信では専用ツールのメリットが費用対効果に見合わないためです。
OutlookならExcelと連携した差し込み印刷機能で宛名の個別挿入ができ、Gmailも拡張機能を使えば一斉送信が可能となります。
ただし、送信数の上限(Gmailは1日500通、Google Workspaceでも2,000通)があるため、それを超える場合は専用ツールの検討が必要です。
100〜1,000件は無料ツールの限界ライン
結論:
100〜1,000件は無料ツールで対応できるかの分岐点
この規模になると、一般的なメーラーでは送信制限に引っかかり、業務効率が大幅に低下するためです。
無料のメール配信ツールを活用すれば、月間数千通程度の配信は可能となります。
しかし、無料プランには広告表示や機能制限があるケースが多く、ビジネス利用では信頼性に欠ける場合もあるでしょう。
本格的なメールマーケティングを見据えるなら、有料プランへの移行タイミングを意識しておくことが重要です。
1,000件超えで専用ツールが必要な理由
結論:
1,000件超えなら専用メール配信システムがほぼ必須
大量配信では到達率の低下やスパム判定のリスクが高まり、一般的なメーラーや無料ツールでは対応しきれないためです。
専用ツールは独自の配信エンジンを持ち、プロバイダーごとに最適化された送信を行うことで高い到達率を実現します。
さらに、開封率やクリック率の測定機能も標準搭載されており、PDCAを回しながら配信効果を高められる点も大きなメリットです。
無料で使えるメール一斉送信ツール3選
コストを抑えてメール一斉配信を始めたい企業にとって、無料プランのあるツールは魅力的な選択肢です。
ただし、無料プランには配信数や機能に制限があるため、自社の運用に合うかどうかを見極めることが重要となります。
ここでは、無料で始められる代表的なメール配信ツールを紹介します。
blastmail無料プラン
✅CHECK
blastmailは7日間の無料トライアルで全機能を試せる
導入実績27,000社以上を誇る国産メール配信システムで、操作性の高さが特徴です。
無料期間中でもHTMLメール作成や効果測定機能を試すことができ、本格導入前の検証に最適でしょう。
有料プランは月額4,000円からと業界最安クラスで、配信数無制限のため長期運用にも向いています。
オレンジメール無料プラン
✅CHECK
オレンジメールは小規模配信に適した国産ツール
初心者でも扱いやすいシンプルな管理画面が特徴で、ステップメール機能も搭載されています。
無料プランでは登録アドレス数や配信数に制限がありますが、メルマガ運用の入門として十分な機能を備えています。
有料プランへの移行もスムーズで、事業成長に合わせた拡張が可能です。
BenchmarkEmail無料プラン
✅CHECK
Benchmark Emailは無料で本格的なHTMLメールが作成可能
ドラッグ&ドロップ操作で直感的にデザイン性の高いメールを作成できる点が強みです。
無料プランでも基本的な配信機能と効果測定が利用でき、少量配信からスタートしたい企業に適しています。
海外製ツールですが日本語対応しており、グローバル展開を視野に入れる企業にもおすすめです。
有料メール配信ツールおすすめ3選
配信規模が大きくなり、本格的なメールマーケティングを実施するなら、有料ツールの導入が効果的です。
有料ツールは無料プランにはない高速配信や高度な分析機能を備えており、ビジネス成果に直結しやすい特徴があります。
ここでは、用途別におすすめのメール配信システムを紹介します。
配配メール|BtoB営業向け
✅CHECK
配配メールはBtoB企業のリード獲得・育成に強いツール
導入実績10,000社以上を誇り、ステップメールやセグメント配信など営業活動を効率化する機能が充実しています。
登録アドレス数に応じた定額制で配信回数は無制限のため、頻繁にメールを送る企業に最適です。
kintoneやSalesforceとの連携も可能で、既存の営業ツールと組み合わせた運用ができます。
WEBCASe-mail|大量配信向け
✅CHECK
WEBCAS e-mailは毎時1,000万通以上の大量高速配信が可能
シリーズ導入実績10,000社以上を誇り、大手企業や官公庁にも多数採用されている信頼性の高いシステムです。
複数のデータベースとの連携に強みを持ち、顧客属性に応じたOne to Oneメール配信も実現できます。
1ヵ月からのスポット利用にも対応しており、単発キャンペーンでの活用も可能です。
CuenoteFC|高速配信向け
✅CHECK
Cuenote FCは毎時1,000万通の配信性能を持つ国内最大規模のシステム
独自開発の配信エンジンにより、大規模かつ高速なメール配信を安定して実行できます。
ドラッグ&ドロップでHTMLメールを作成でき、効果測定やABテスト機能も標準搭載されています。
ECサイトや頻繁にキャンペーンを実施するBtoC企業に特におすすめのツールです。
失敗しないツール選定3つの判断基準
メール配信ツールは種類が多く、どれを選べばよいか迷う企業も少なくありません。
導入後に「思っていたのと違う」とならないためには、事前に押さえるべき判断基準があります。
ここでは、ツール選定で失敗しないための3つのポイントを解説します。
配信数と月額費用のバランス
✅POINT
自社の配信規模に見合った料金プランを選ぶことが重要
メール配信ツールの料金体系は「登録アドレス数」と「配信通数」の2パターンが主流です。
月間配信数が多い企業は配信数無制限のプラン、配信頻度が低い企業は通数課金プランが適しています。
必要以上に高機能なプランを契約するとコストが無駄になるため、将来の配信規模も見据えて選びましょう。
到達率・開封率の測定機能
✅POINT
配信後の効果測定機能がPDCA改善のカギを握る
メールが届いても開封されなければ意味がないため、到達率と開封率の把握は必須となります。
優れたツールはDKIM署名やSPFレコードなど迷惑メール対策を標準搭載し、高い到達率を実現しています。
開封率・クリック率をリアルタイムで確認できる分析機能があれば、配信内容やタイミングの改善に役立つでしょう。
セキュリティと情報漏洩対策
✅POINT
顧客情報を扱う以上、セキュリティ対策は最優先事項
メール配信では大量の個人情報を扱うため、情報漏洩リスクへの備えが欠かせません。
信頼性の高いツールはISMS認証の取得や通信の暗号化、不正アクセス防止機能を備えています。
金融機関や官公庁への導入実績があるツールは、セキュリティ基準をクリアしている証拠と言えるでしょう。
メール配信ツールの選定でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
弊社では、貴社の配信規模や目的に合わせた最適なツール選びをサポートしております。
配信規模別おすすめツール早見表
ここまで紹介したツールを、配信規模別に整理しました。
自社の状況に合わせて、最適なツールを選ぶ参考にしてください。
| 配信規模 | おすすめツール | 特徴 | 費用目安 |
| 100件以下 | Outlook・Gmail | 追加費用なしで対応可能 | 無料 |
| 100〜1,000件 | blastmail・Benchmark Email | 無料トライアルあり、操作が簡単 | 無料〜月額4,000円程度 |
| 1,000〜10,000件 | 配配メール・blastmail | BtoB向け機能充実、配信数無制限 | 月額4,000円〜10,000円程度 |
| 10,000件以上 | WEBCAS e-mail・Cuenote FC | 大量高速配信、高い到達率 | 月額10,000円〜(要見積もり) |
▼ツール選びのポイントまとめ
- 配信規模が小さいうちは無料ツールで十分対応可能
- 1,000件を超えたら専用ツールへの移行を検討
- BtoB営業なら配配メール、大量配信ならWEBCASやCuenote FCが有力候補
- 導入前に無料トライアルで操作感を確認することが重要
まとめ
「メールを一斉送信したいけど、どのツールを選べばいいか分からない」という悩みは、配信規模を軸に考えることで解決できます。
自社の現状と将来の配信規模を見据え、コストと機能のバランスが取れたツールを選ぶことが成功のカギです。
▼今回のポイント
・100件以下ならOutlook・Gmailで十分対応可能
・100〜1,000件は無料ツールの限界ライン、有料への移行を視野に
・1,000件を超えたら専用メール配信システムの導入がほぼ必須
・ツール選びでは「配信数と費用のバランス」「到達率・効果測定機能」「セキュリティ対策」の3点を重視
・導入前に無料トライアルで操作感を確認することが失敗を防ぐコツ