実は、キャリア採用でカジュアル面談を実施している企業は52.4%に達し、前年から15.7ポイントも増加しています(株式会社学情「カジュアル面談に関する調査」2025年)。
▼今回の記事でわかることは・・・
- 目的別に使えるカジュアル面談の質問例100選と各質問の効果・注意点
- 候補者の本音を引き出す聞き方のテクニック
- 面談を選考につなげるための実践ポイント
本記事では、アイスブレイクから選考意思の確認まで、カジュアル面談で企業側が使える質問例を目的別に100個厳選し、各質問の効果と注意点を具体的に紹介します。
採用活動やカジュアル面談の運用でお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。 弊社では、採用戦略の設計から母集団形成まで、費用対効果の高いマーケティング施策をご提案しております。
目次
アイスブレイク・緊張をほぐす質問15選
カジュアル面談で候補者の本音を引き出せていますか。
選考ではないとはいえ、候補者は緊張やプレッシャーを感じていることがほとんどです。
最初の数分間でリラックスした雰囲気を作ることが、その後の対話をスムーズに進める鍵となります。
ここでは、アイスブレイクに効果的な質問例を3つのカテゴリで紹介します。
趣味・休日の話題から共通点を見つける質問5選
仕事以外の話題から入ることで、候補者の緊張を自然にほぐせます。
趣味や休日の過ごし方は答えやすく、共通点が見つかれば一気に距離が縮まるためです。
担当者自身の趣味も交えながら会話を広げると、双方向のコミュニケーションが生まれやすくなるでしょう。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 1 | 最近ハマっていることはありますか | 幅広い回答を引き出せる | 深掘りしすぎず軽い話題にとどめる |
| 2 | 休日はどのように過ごされていますか | ライフスタイルの把握につながる | プライベートに踏み込みすぎない |
| 3 | 何か続けている趣味はありますか | 継続力や価値観が見える | 趣味がない人への配慮が必要 |
| 4 | 最近読んだ本や観た映画で印象に残っているものはありますか | 興味関心の方向性がわかる | 知らない作品でも興味を示す |
| 5 | 出身はどちらですか。地元の好きなところはありますか | 共通の話題が見つかりやすい | 出身地で判断しない姿勢を示す |
共通の話題が見つかれば、面談全体の雰囲気が大きく変わります。
面談参加のきっかけを探る質問5選
候補者がなぜ面談に参加したのかを聞くことで、興味の度合いを把握できます。
スカウト経由なのか自発的な応募なのかによって、伝えるべき情報も変わってくるのです。
この質問は面接のような堅苦しさがなく、自然な流れでニーズを確認できる点がメリットと言えます。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 6 | 今回、面談に来ていただいたきっかけは何でしたか | 興味を持った理由がわかる | 志望動機を問うような聞き方を避ける |
| 7 | 弊社のどんな点に関心を持たれましたか | 志望度の温度感を測れる | 回答が曖昧でも深追いしない |
| 8 | 弊社のことはどこで知りましたか | 接点のきっかけを把握できる | 媒体名だけで終わらせず話を広げる |
| 9 | 他にも話を聞いている企業はありますか | 転職活動の状況を把握できる | 競合を否定するような発言を避ける |
| 10 | 今日の面談で特に聞いてみたいことはありますか | 候補者のニーズを把握できる | 質問がなくても問題ない旨を伝える |
回答内容に応じて、その後の企業説明をカスタマイズすることが効果的です。
業界への関心度からモチベーションを測る質問5選
業界全体への関心度を聞くことで、候補者の転職に対する本気度が見えてきます。
業界理解が深い候補者は情報収集に時間をかけており、入社後のミスマッチも起きにくい傾向があります。
一方で、業界知識が浅くても意欲が高いケースもあるため、回答の背景まで確認することが大切です。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 11 | この業界に興味を持ったきっかけは何ですか | 業界選びの軸がわかる | 知識不足を責めるような反応を避ける |
| 12 | 業界のニュースや動向はチェックされていますか | 情報感度を測れる | チェックしていなくても否定しない |
| 13 | 業界の中で気になっている企業はありますか | 競合比較の視点を把握できる | 他社名が出ても動揺しない |
| 14 | この業界で働く魅力は何だと思いますか | 業界への期待値がわかる | 正解を求めるような聞き方を避ける |
| 15 | 業界の課題や変化について感じていることはありますか | 業界理解の深さを測れる | 難しい質問なのでフォローを入れる |
アイスブレイクの段階で業界への関心度を把握しておくと、後の会話で効果的なアピールがしやすくなります。
経歴・スキルを把握する質問15選
候補者の経歴やスキルを自然な形で引き出すことが、カジュアル面談の重要なポイントです。
面接のように詰問調で聞くと候補者が身構えてしまい、本音が出にくくなります。
プロフィールを確認するような形で会話を進めると、リラックスした状態で情報を得られるでしょう。
現職での役割・業務を確認する質問5選
候補者の経歴を聞く際は、面接のような堅苦しい聞き方を避けることがポイントです。
自己紹介の流れで「今のお仕事について教えてください」と切り出すと、自然に情報を引き出せます。
業務範囲や担当領域を把握することで、募集ポジションとのマッチングを判断する材料が得られるでしょう。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 16 | 現在のお仕事ではどのような役割を担当されていますか | 業務範囲を把握できる | 役職名だけでなく具体的な内容を聞く |
| 17 | チームの規模や体制はどのようになっていますか | マネジメント経験を確認できる | 組織図を詳しく聞きすぎない |
| 18 | 1日の仕事の流れを教えていただけますか | 業務の具体像がイメージできる | 細かすぎる質問は避ける |
| 19 | 社内外でどのような方と関わることが多いですか | コミュニケーション範囲がわかる | 守秘義務に配慮した聞き方をする |
| 20 | 現在の仕事で最も時間を使っている業務は何ですか | 業務の優先度がわかる | 不満を引き出す質問にならないよう注意 |
回答を深掘りする際も、「なるほど」と共感を示しながら進めると話しやすい雰囲気が続きます。
これまでの実績・成果を引き出す質問5選
候補者の実績を聞くことで、スキルレベルや成果へのこだわりを把握できます。
数値で語れる成果だけでなく、プロセスや工夫した点を聞くことで人柄も見えてくるでしょう。
自慢話を引き出すのではなく、どんな課題にどう取り組んだかを確認する姿勢が大切です。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 21 | これまでで特に印象に残っているプロジェクトはありますか | 成功体験と強みが見える | 失敗談を無理に聞き出さない |
| 22 | 仕事で成果を出せたと感じた経験を教えてください | 成果へのこだわりがわかる | 数値を求めすぎない |
| 23 | 困難な状況をどのように乗り越えましたか | 問題解決力を確認できる | 苦労話を深追いしすぎない |
| 24 | 周囲から評価されたことはどんなことですか | 客観的な強みがわかる | 謙遜する人にはフォローを入れる |
| 25 | 仕事で工夫していることや心がけていることはありますか | 仕事への姿勢がわかる | 正解を求めるような聞き方を避ける |
実績を聞いた後は、自社で活かせる場面を伝えると志望度向上につながります。
得意分野・強みを把握する質問5選
候補者が自覚している強みを聞くことで、自己認識の精度を確認できます。
得意分野が募集ポジションと合致するかどうかは、入社後の活躍を左右する重要な要素です。
苦手分野についても自然に触れることで、配属先の検討材料にもなるでしょう。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 26 | ご自身の得意分野は何だと思いますか | 自己認識を確認できる | 答えにくい人にはヒントを出す |
| 27 | 周囲からどんな人だと言われることが多いですか | 客観的な強みがわかる | ネガティブな評価を深追いしない |
| 28 | 仕事でやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか | 価値観や行動特性がわかる | 抽象的な回答でも否定しない |
| 29 | これまでのキャリアで一番成長できた経験は何ですか | 学習意欲と成長力がわかる | 成長の定義を押し付けない |
| 30 | 逆に、苦手だと感じる業務はありますか | 適性を把握できる | 弱みを責めるような反応を避ける |
得意分野と自社の業務内容が合致すれば、カルチャーフィットの観点からも好ましいマッチングと言えます。
転職理由・現職の状況を探る質問15選
結論から言うと、転職理由は候補者の価値観や本音を知るために欠かせない情報です。
ただし、センシティブな内容のため、ある程度打ち解けてから聞くのが効果的でしょう。
ネガティブな理由が含まれることも多いため、聞き方やフォローに配慮しながら対話を進めることが大切です。
転職を考えたきっかけを聞く質問5選
転職を考え始めた理由を聞くことで、候補者が何を求めているのかが明確になります。
「なぜ辞めるのか」ではなく「何を実現したいのか」という視点で質問すると、候補者も前向きに話しやすくなるでしょう。
回答内容から、自社で提供できる価値との一致度を判断することができます。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 31 | 転職を考え始めたきっかけは何でしたか | 転職動機の核心に触れられる | 退職理由を詰問しない |
| 32 | 今の会社に入社を決めた理由は何でしたか | 企業選びの軸がわかる | 過去の判断を否定しない |
| 33 | 転職で実現したいことは何ですか | 転職の目的がわかる | 抽象的な回答でも受け止める |
| 34 | 転職活動はいつ頃から始められましたか | 転職への本気度を測れる | 活動期間で判断しない |
| 35 | 今回の転職で譲れない条件はありますか | 優先順位がわかる | 条件面の話に偏りすぎない |
転職理由を聞く際は、共感を示しながら話を引き出すことがポイントです。
現職の課題・不満を探る質問5選
現職で感じている課題や不満を把握することで、自社が解決できる価値を提示しやすくなります。
ただし、不満を引き出すことが目的ではなく、候補者が求めている環境を理解することが重要です。
ネガティブな話題になりやすいため、フォローを入れながら進めましょう。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 36 | 現在の仕事で感じている課題やモヤモヤはありますか | 本音を引き出しやすい | 愚痴大会にならないよう注意 |
| 37 | 今の環境で「こうだったらいいのに」と思うことはありますか | 理想と現実のギャップがわかる | 現職を否定する発言を避ける |
| 38 | キャリアの中で「もっとこうしたかった」と思う経験はありますか | 未達成の願望がわかる | 後悔を深掘りしすぎない |
| 39 | 今の会社で改善してほしいと思う点はありますか | 職場環境への期待がわかる | 自社との比較を急がない |
| 40 | 現職で物足りないと感じることはありますか | 成長意欲を確認できる | 不満を煽るような聞き方を避ける |
現職の課題を聞いた後は、自社でどう解決できるかを具体的に伝えると効果的です。
転職活動の状況を確認する質問5選
転職活動の進捗状況を把握することで、選考スケジュールの調整がしやすくなります。
他社の選考状況を確認することは失礼ではなく、むしろ候補者にとっても有益な情報交換です。
競合状況を把握した上で、自社の魅力を効果的にアピールしましょう。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 41 | 転職活動はどのくらい進んでいますか | 活動フェーズを把握できる | 焦らせるような発言を避ける |
| 42 | 他に選考が進んでいる企業はありますか | 競合状況を確認できる | 他社を否定しない |
| 43 | 転職先を決めるタイミングはいつ頃を考えていますか | スケジュール感を把握できる | 期限を押し付けない |
| 44 | どのような基準で企業を比較されていますか | 判断軸がわかる | 自社に有利な誘導をしない |
| 45 | 転職エージェントは利用されていますか | 情報収集の方法がわかる | エージェント経由を否定しない |
転職活動の状況を把握することで、適切なタイミングでのフォローが可能になります。
キャリアビジョン・将来像を確認する質問10選
調査によると、カジュアル面談で志望度が上がった候補者は6割以上に達しています(株式会社学情「カジュアル面談に関する調査」2025年)。
将来の目標が明確な候補者は入社後の定着率も高く、長期的な戦力として期待できるでしょう。
キャリアビジョンを確認することで、自社で実現可能な成長機会との一致度を判断できます。
中長期のキャリア目標を聞く質問5選
候補者が描いているキャリアプランを聞くことで、自社で提供できる成長機会とのマッチ度を確認できます。
3年後、5年後、10年後といった時間軸で質問すると、具体的なビジョンを引き出しやすくなるでしょう。
キャリアプランが曖昧な候補者には、自社で描けるキャリアパスを提示することで志望度向上につなげられます。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 46 | 3年後、5年後にどんな仕事をしていたいですか | 中長期の目標を把握できる | 明確な回答を求めすぎない |
| 47 | 将来的にはどんなポジションを目指していますか | キャリアの方向性がわかる | 役職志向だけで判断しない |
| 48 | 10年後にどんな社会人になっていたいですか | 長期的なビジョンがわかる | 漠然とした回答でも受け止める |
| 49 | キャリアの最終目標は何ですか | 人生の価値観が見える | プレッシャーを与えない |
| 50 | 理想のキャリアを実現するために重視していることは何ですか | 転職軸の優先順位が見える | 正解を求めるような聞き方を避ける |
キャリアビジョンと自社の成長機会が合致すれば、長期的な活躍が期待できます。
身につけたいスキル・挑戦したい領域を探る質問5選
候補者が今後身につけたいスキルや挑戦したい領域を聞くことで、成長意欲を確認できます。
自社で提供できる研修や成長機会とマッチすれば、入社後のモチベーション維持にもつながるでしょう。
具体的なスキル名が出てこなくても、方向性を把握することが重要です。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 51 | 今後身につけたいスキルは何ですか | 学習意欲を測れる | 具体的なスキル名を強要しない |
| 52 | 将来的に挑戦してみたい領域はありますか | 成長意欲と方向性がわかる | 未経験領域でも否定しない |
| 53 | どんな経験を積んでいきたいですか | キャリア形成への意識がわかる | 経験不足を指摘しない |
| 54 | 自己投資として取り組んでいることはありますか | 主体的な学習姿勢がわかる | 取り組みがなくても否定しない |
| 55 | 興味のある業務や分野はありますか | 適性の方向性がわかる | 募集ポジションと異なっても受け止める |
成長意欲が高い候補者には、自社の研修制度やキャリアパスを積極的に伝えましょう。
価値観・カルチャーフィットを見極める質問15選
スキルや経験が優れていても、企業文化に合わなければ早期離職につながるリスクがあります。
カルチャーフィットとは、個人の価値観と企業文化のマッチ度を示す概念です。
カジュアル面談では選考のプレッシャーがないため、候補者の素の価値観を把握しやすいでしょう。
仕事で大切にしていることを深掘りする質問5選
候補者が仕事において何を重視しているかを知ることで、価値観の合致度を判断できます。
この質問は抽象的になりがちなため、具体的なエピソードを交えて聞くと本音が見えやすくなるでしょう。
回答内容が自社の行動指針や理念と重なるかどうかを確認することがポイントです。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 56 | 仕事をする上で大切にしていることは何ですか | 仕事観の核心がわかる | 正解を求めない |
| 57 | 仕事で「これだけは譲れない」と思うことはありますか | 優先順位が見える | 条件面の話に偏らせない |
| 58 | 仕事において最も大事にしている価値観は何ですか | 根本的な価値観がわかる | 抽象的な回答でも深掘りする |
| 59 | どんな時に「この仕事をしていてよかった」と感じますか | やりがいの源泉がわかる | 感情を否定しない |
| 60 | 仕事とプライベートの優先順位はどのようにお考えですか | ワークライフバランスの価値観がわかる | どちらが正解という誘導を避ける |
価値観を確認した後は、自社の文化や大切にしていることも伝えると相互理解が深まります。
モチベーション・やりがいの源泉を探る質問5選
候補者のモチベーションの源泉を理解することで、入社後のパフォーマンスを予測しやすくなります。
何に対してやりがいを感じるかは人それぞれであり、自社の環境と合うかどうかが重要です。
逆に、モチベーションが下がる要因も把握しておくと、ミスマッチを防ぐ材料になります。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 61 | モチベーションが上がるのはどんな時ですか | やりがいの源泉を把握できる | 回答を評価しない |
| 62 | 逆に、仕事でストレスを感じるのはどんな場面ですか | 苦手な環境がわかる | ネガティブな話題を深追いしない |
| 63 | 仕事で達成感を感じた経験を教えてください | 成功体験の傾向がわかる | 大きな成果だけを求めない |
| 64 | どんな環境だと力を発揮しやすいですか | 適性環境がわかる | 自社環境との比較を急がない |
| 65 | 仕事をする上でのこだわりはありますか | 仕事への姿勢がわかる | こだわりがなくても否定しない |
モチベーションの源泉が自社の業務内容と合致すれば、長期的な活躍が期待できます。
チームでの働き方から協調性を見極める質問5選
チームワークに関する質問は、候補者の協調性やコミュニケーションスタイルを把握するのに有効です。
過去の経験を具体的に聞くことで、実際の行動パターンが見えてきます。
自社のチーム構成や働き方との相性を判断する材料として活用できるでしょう。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 66 | チームで仕事をする際に意識していることはありますか | 協調性の姿勢がわかる | 個人プレーを否定しない |
| 67 | 意見が対立した時、どのように対処されますか | コンフリクト対応力を測れる | 正解を押し付けない |
| 68 | 一人で進める仕事とチームで進める仕事、どちらが得意ですか | 適性を把握できる | どちらでも活躍できると伝える |
| 69 | 上司や同僚とのコミュニケーションで大切にしていることは | 人間関係の築き方がわかる | コミュニケーション不足を責めない |
| 70 | チームで成果を出すために心がけていることはありますか | チームへの貢献意識がわかる | リーダー経験がなくても評価する |
チームでの働き方を確認したら、自社のチーム文化やコミュニケーションスタイルも伝えるとミスマッチ防止につながります。
働き方・職場環境の希望を確認する質問10選
近年の求職者は、働き方の柔軟性を重視する傾向が強まっています。
リモートワークやフレックスタイムなど、働き方に関する希望を事前に把握しておくことが重要です。
候補者が気にしていても質問しにくい内容のため、企業側から積極的に情報提供すると好印象につながるでしょう。
理想の働き方・勤務形態を聞く質問5選
候補者が理想とする働き方を確認することで、自社の制度との適合性を判断できます。
リモートワークの可否や出社頻度など、具体的な条件をすり合わせておくことが大切です。
自社の制度を説明する際は、実態を正直に伝えることで入社後のギャップを防げます。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 71 | 理想の働き方はどのようなイメージですか | ワークスタイルの希望がわかる | 理想と現実のギャップを否定しない |
| 72 | リモートワークと出社、どちらが好みですか | 勤務形態の希望を確認できる | どちらでも柔軟に対応できると伝える |
| 73 | 勤務時間や働く時間帯についてご希望はありますか | 時間的な制約を把握できる | 制約があっても否定しない |
| 74 | 通勤時間はどのくらいまで許容できますか | 勤務地の適合性がわかる | 通勤時間だけで判断しない |
| 75 | 転勤や出張についてはどのようにお考えですか | 勤務条件の柔軟性がわかる | 転勤必須の場合は正直に伝える |
働き方の希望を確認したら、自社の制度や実態を具体的に説明しましょう。
ワークライフバランスの価値観を確認する質問5選
ワークライフバランスに対する考え方は、候補者によって大きく異なります。
仕事とプライベートの両立をどの程度重視しているかを把握することで、適切なポジションを提案できるでしょう。
自社の残業実態や休日の取りやすさについても、正直に伝えることが信頼構築につながります。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 76 | プライベートと仕事のバランスについてどうお考えですか | ワークライフバランスの価値観がわかる | どちらが正解という誘導を避ける |
| 77 | 残業についてはどのようにお考えですか | 労働時間への許容度がわかる | 残業が多いことを美化しない |
| 78 | 休日の過ごし方で大切にしていることはありますか | プライベートの優先度がわかる | 仕事優先を強要しない |
| 79 | 育児や介護など、働き方に影響する事情はありますか | 配慮すべき事情を把握できる | プライバシーに踏み込みすぎない |
| 80 | 職場環境で重視していることは何ですか | 優先順位を把握できる | 自社に合わせた誘導を避ける |
ワークライフバランスの希望を確認した後は、自社の実態を正直に伝えることが重要です。
自社への関心・志望度を確認する質問10選
カジュアル面談の終盤では、候補者の自社への関心度を確認することが重要です。
ここでの対話が、その後の選考につながるかどうかを左右します。
候補者の温度感を把握しながら、自社の魅力を効果的に伝えましょう。
自社に興味を持った理由を探る質問5選
候補者が自社のどこに興味を持ったのかを聞くことで、志望度の温度感を把握できます。
事前に企業研究をしている候補者は具体的な回答ができるため、本気度が高いと判断できるでしょう。
一方で、まだ情報収集段階の候補者には、魅力を伝えるチャンスとして活用することが効果的です。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 81 | 弊社のどんな点に興味を持っていただけましたか | 関心の方向性がわかる | 回答が曖昧でも否定しない |
| 82 | 弊社についてどのような印象をお持ちですか | 企業イメージを把握できる | ネガティブな印象でも受け止める |
| 83 | 弊社の事業や理念についてどう思われますか | 共感度を測れる | 知らなくても責めない |
| 84 | 弊社のことを調べる中で気になった点はありますか | 情報収集の深さがわかる | 調べていなくても問題ないと伝える |
| 85 | 弊社と他社を比較して感じていることはありますか | 競合との差別化ポイントがわかる | 他社を否定する発言を避ける |
回答が曖昧な場合は、自社の強みや特徴を改めて説明し、興味を引き出す工夫が必要です。
入社後のイメージ・期待を確認する質問5選
候補者が入社後にどんな仕事をしたいと考えているかを確認することで、期待値のすり合わせができます。
期待と実態にギャップがある場合は、この段階で正直に伝えることがミスマッチ防止につながります。
入社後のイメージを具体化させることで、志望度の向上も期待できるでしょう。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 86 | 弊社で働くとしたら、どんな仕事をしてみたいですか | 入社後のイメージを確認できる | 募集ポジションと異なっても受け止める |
| 87 | 弊社に入社したら、どんな貢献ができると思いますか | 自己認識と期待値がわかる | 具体的な回答を求めすぎない |
| 88 | 弊社でどんなスキルを身につけたいですか | 成長期待を把握できる | 研修制度の有無を正直に伝える |
| 89 | 入社後、最初に取り組みたいことはありますか | 意欲の高さがわかる | 入社前提の質問にならないよう注意 |
| 90 | 弊社に期待することは何ですか | 候補者のニーズがわかる | 期待に応えられない点は正直に伝える |
入社後のイメージを確認したら、実際の業務内容やキャリアパスを具体的に説明しましょう。
懸念点・不安を解消する質問5選
候補者が抱える不安や懸念を面談中に解消できれば、志望度の向上につながります。
気になる点があっても自分から言い出しにくいケースが多いため、企業側から積極的に聞くことがポイントです。
懸念点に対して誠実に回答することで、信頼関係を築くことができるでしょう。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 91 | 弊社について気になる点や不安に感じていることはありますか | 懸念を引き出せる | 不安がなくても問題ないと伝える |
| 92 | 転職先を選ぶ上で心配していることはありますか | 転職全般の不安がわかる | 不安を軽視しない |
| 93 | 今日の話を聞いて、もっと詳しく知りたいことはありますか | 情報ニーズを把握できる | 質問がなくても急かさない |
| 94 | 率直に、弊社の印象で引っかかる部分はありますか | 本音の懸念を聞き出せる | ネガティブな意見を否定しない |
| 95 | 入社を決める上で、確認しておきたいことはありますか | 意思決定の障壁がわかる | 回答できない内容は正直に伝える |
ネガティブな情報も包み隠さず伝える姿勢が、候補者からの信頼獲得につながります。
クロージング・選考意思を確認する質問5選
面談の最後には、選考への意思と今後の意向を明確に確認することが大切です。
曖昧なまま終わると候補者は次の行動をイメージできず、選考につながりにくくなります。
クロージングでは具体的なネクストステップを提示し、候補者の意思決定を促しましょう。
| No. | 質問例 | 効果 | 注意点 |
| 96 | 今日の面談を通じて、選考に進んでみたいと思われましたか | 選考意思を直接確認できる | 回答を急かさない |
| 97 | 今後の転職活動はどのように進める予定ですか | 活動スケジュールを把握できる | 予定が未定でも問題ないと伝える |
| 98 | 選考に進む場合、いつ頃からご対応可能ですか | スケジュール感を把握できる | 即答を求めない |
| 99 | 本日の面談で印象に残ったことはありますか | 面談の効果を確認できる | ポジティブな回答を強要しない |
| 100 | 最後に、何かご質問はありますか | 残った疑問を解消できる | 質問がなくても急かさない |
選考を希望する候補者には、具体的なフローや日程を提示して次のアクションを明確にしましょう。
カジュアル面談の質問を成功させる実践ポイント
ここまで紹介した質問例を効果的に活用するには、いくつかの実践ポイントを押さえておく必要があります。
質問の内容だけでなく、聞き方や面談全体の進め方が成果を左右するためです。
カジュアル面談を選考につなげるための具体的なコツを整理しました。
面談前の準備ポイント
事前準備の質が、面談の成果を大きく左右します。
候補者の情報を事前に確認し、質問の優先順位を決めておくことで、限られた時間を有効に使えるでしょう。
| ポイント | 具体的なアクション |
| 候補者情報の確認 | 経歴書やプロフィールを事前に読み込み、質問を準備する |
| 担当者の選定 | 対話力があり、企業文化や業務内容を説明できる人材をアサインする |
| 質問リストの用意 | 目的別に質問を整理し、会話の流れに応じて使い分けられるようにする |
| 自社情報の整理 | 候補者からの逆質問に備え、よくある質問への回答を準備する |
準備を怠ると、面談が表面的な会話で終わってしまう可能性があります。
面談中の進め方ポイント
面談中は、候補者がリラックスして話せる雰囲気づくりが最も重要です。
質問攻めにならないよう、双方向の対話を意識しながら進めましょう。
| ポイント | 具体的なアクション |
| 選考ではないことを伝える | 冒頭で「合否判定のない面談です」と明言し、候補者の緊張をほぐす |
| 質問攻めにしない | 一方的に質問を続けず、双方向の対話を意識する |
| 候補者に話させる | 企業側が話しすぎず、候補者の話を引き出すことに注力する |
| 相槌と共感を忘れない | 適切な間や相槌で安心感を作り、本音を話しやすい雰囲気を維持する |
カジュアル面談の目的は相互理解であり、一方的な情報提供ではありません。
避けるべきNG行動
カジュアル面談では、面接のような堅苦しい進め方は逆効果です。
候補者が身構えてしまうと、本音を引き出すことが難しくなります。
| NG行動 | 問題点 |
| 志望動機を聞く | 面接のような印象を与え、候補者が身構えてしまう |
| 準備した質問をすべて消化しようとする | 尋問のような空気になり、対話ではなくなる |
| 自社のアピールばかりする | 候補者の情報を引き出せず、相互理解が深まらない |
| 曖昧なまま終わる | 次のステップが不明確になり、選考につながりにくい |
これらのNG行動を避けることで、面談の質が大きく向上します。
面談後のフォローポイント
面談後のフォローが、選考につながるかどうかを左右します。
候補者の温度感に応じて、適切なタイミングでアプローチしましょう。
| ポイント | 具体的なアクション |
| 面談内容の記録 | 候補者の回答や印象を記録し、選考時の参考資料にする |
| お礼メールの送付 | 面談当日か翌日にお礼と次のステップを案内する |
| 選考フローの明示 | 選考を希望する候補者には具体的なスケジュールを提示する |
| 継続的な関係構築 | すぐに選考に進まない候補者とも接点を維持する |
これらのポイントを押さえることで、カジュアル面談の質が向上し、優秀な人材の採用につながりやすくなります。
まとめ
カジュアル面談で候補者の本音を引き出すには、目的に応じた質問設計と対話を重視した進め方が欠かせません。
アイスブレイクで緊張をほぐし、経歴・転職理由・価値観を自然な流れで確認した上で、選考意思を明確にするクロージングまで一貫した設計が重要です。
質問攻めにならず、双方向のコミュニケーションを意識することで、候補者との相互理解が深まり、ミスマッチのない採用につながるでしょう。
採用活動やカジュアル面談の運用改善でお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。 弊社では、採用戦略の設計から母集団形成、面談フローの最適化まで、費用対効果の高い施策をご提案しております。