選ばれるベンチャー企業は、条件ではなく理由で勝負しています。年収や福利厚生だけで候補者を惹きつけようとしても、大手企業に埋もれてしまいます。
候補者が本当に求めているのは、「この会社で働く意味」です。
▼本記事でわかること
- 条件ではなく理由で選ばれる採用戦略
- ベンチャー企業が使うべき採用施策7選
- メルカリが1000名以上の採用に成功した方法
本記事では、選ばれるベンチャー企業が実践している採用戦略を解説します。
採用に悩むベンチャー企業の経営者・人事担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
採用活動を通じて企業を成長させたいとお考えなら、一度お話しさせてください。メグダイでは、採用代行からコンテンツマーケティング、広報活動まで、企業成長に必要な施策を包括的に支援しています。
目次
「条件」ではなく「理由」で選ばれる時代へ
ベンチャー企業が優秀な人材を獲得するには、年収や福利厚生ではなく、働く理由を明確に示すことが重要です。
候補者は「この会社で何ができるのか」「なぜこの事業をやるのか」を知りたがっています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
年収・福利厚生だけでは差別化できない現実
ベンチャー企業が大手と待遇面で競争しても、勝ち目はありません。
大手企業は資金力があり、高い年収や充実した福利厚生を提示できます。ベンチャー企業が待遇だけをアピールすると、大手に流れる候補者を引き留められません。
調査によると、ベンチャー志向の候補者は「社会にインパクトを与えたい」「早期に責任ある仕事をしたい」という価値観を持っています。つまり、候補者は待遇だけで会社を選んでいないのです。
ベンチャー企業が訴求すべきは、以下の要素です。
| 訴求要素 | 内容 |
| 成長環境 | 入社1年目から大きなプロジェクトに参加できる |
| 社会的意義 | この事業が社会にどんな価値を提供するのか |
| 裁量の大きさ | 若手でも意思決定に関われる |
| ビジョンへの共感 | どんな未来を目指しているのか |
これらの要素は、大手にない独自の強みです。
待遇競争ではなく、内発的動機付けを意識した採用活動が重要です。
候補者が見ているのは「この会社で働く意味」
優秀な候補者ほど、「なぜこの事業をやるのか」を重視します。
給料や肩書きではなく、自分が働くことで社会にどんな影響を与えられるかを考えています。
ベンチャー企業は、Why(なぜ)を明確に語る必要があります。創業の背景、解決したい社会課題、目指す未来を具体的に伝えることで、候補者の共感を得られます。
候補者が知りたいのは以下の内容です。
なぜこの事業を始めたのか
創業者の原体験、解決したい課題、事業にかける想いを伝えます。
どんな未来を目指しているのか
3年後、5年後、10年後に実現したい世界を具体的に示します。
候補者がどう貢献できるのか
この会社で働くことで、候補者がどんな価値を生み出せるかを明確にします。
Mission・Visionを明確に語ることで、価値観の合う候補者が集まります。
※「何をやるか」ではなく「なぜやるか」を伝えることが重要です
事業・社会性・個人の成長がどうつながるか
ベンチャー企業は、事業成長と個人成長が直結していることを示す必要があります。
会社が成長すれば、社員も成長できる。社会に価値を提供すれば、自分も成長できる。
この3つのつながりを明確に示すことで、候補者の志望度を高められます。
ベンチャーだからこそ語れるストーリーは以下の通りです。
| ストーリー要素 | 訴求内容 |
| 事業成長 | 売上拡大、新規事業立ち上げ、市場シェア拡大 |
| 社会性 | 社会課題の解決、業界の変革、新しい価値の創造 |
| 個人成長 | スキルアップ、キャリア形成、責任あるポジション |
これら3つがどう連動するかを具体的に示します。
例えば、「売上が2倍になれば、新規事業を立ち上げられる。新規事業を立ち上げれば、若手でも事業責任者になれる。事業責任者として成果を出せば、経営層に入れる」というストーリーです。
ベンチャー企業は、個人のキャリアが急速に成長する場であることを伝えます。
「条件」ではなく「理由」で選ばれる時代へ
ベンチャー企業の採用では、年収や福利厚生だけで差別化することは難しい時代です。
候補者が求めているのは「条件」ではなく、「この会社で働く理由」です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
年収・福利厚生だけでは差別化できない現実
ベンチャー企業が大手企業と同じ年収・福利厚生を提示しても、候補者は大手を選ぶのが現実です。
待遇面で勝負しようとすると、知名度や安定性で勝る大手に埋もれてしまいます。
実際、求人サイトに掲載された求人情報は、年収や休日日数などの条件で比較されます。同じ条件なら、候補者は知名度の高い企業を選ぶ傾向があります。
ベンチャー企業が差別化すべきポイントは以下の通りです。
| 差別化ポイント | 訴求内容 |
| 成長環境 | 入社1年目から大きなプロジェクトに参加できる |
| 裁量の大きさ | 若手でも意思決定に関われる |
| 経営層との距離 | 経営層と直接コミュニケーションが取れる |
| 事業の社会的意義 | 社会課題を解決する事業に携われる |
条件ではなく、この会社で働く意味を伝えることが重要です。
候補者が見ているのは「この会社で働く意味」
候補者が本当に知りたいのは、この会社で働くことで自分がどう成長できるかです。
年収や休日日数は入社の条件に過ぎず、候補者が本当に求めているのは「働く意味」です。
候補者が求める「働く意味」は以下の通りです。
個人の成長
入社後にどんなスキルが身につくか、どんな経験が積めるかを具体的に伝えます。
社会への貢献
自分の仕事が社会にどんなインパクトを与えるのかを明確にします。
キャリアの可能性
この会社で働くことで、将来どんなキャリアが描けるのかを示します。
これらの「働く意味」を採用活動で発信することで、内発的動機付けの高い候補者を惹きつけられます。
待遇だけで選ぶ候補者よりも、働く意味に共感した候補者の方が、入社後の定着率も高くなります。
事業・社会性・個人の成長がどうつながるか
ベンチャー企業が訴求すべきは、事業・社会性・個人の成長のつながりです。
この3つの要素を統合的に伝えることで、候補者に「この会社で働く意味」を理解してもらえます。
3つの要素のつながりを伝える方法は以下の通りです。
事業のビジョンを語る
どんな未来を目指しているのか、なぜこの事業をやっているのかを明確に伝えます。
社会的意義を示す
この事業が社会にどんな価値を提供するのか、どんな課題を解決するのかを具体的に説明します。
個人の成長を約束する
この事業に携わることで、どんなスキルが身につき、どんな経験が積めるのかを示します。
例えば、「地方創生に取り組む事業で、入社1年目から地域企業の経営者と直接やり取りをし、課題解決のプロセスを学べる」という訴求は、事業・社会性・個人の成長が統合されています。
このように、3つの要素を一本の線で繋ぐストーリーを語ることが重要です。
ベンチャーだからこそ語れるストーリーの重要性
ベンチャー企業には、大手にはないストーリーがあります。
創業の背景、事業に込めた想い、社会に与えたいインパクトなど、ベンチャーならではの物語を語ることで、候補者の共感を得られます。
ベンチャー企業が語るべきストーリーは以下の通りです。
| ストーリーの種類 | 内容 |
| 創業ストーリー | なぜこの事業を始めたのか、どんな想いがあるのか |
| 事業の成長ストーリー | どんな困難を乗り越えてきたのか、今後の展望は何か |
| 社員の成長ストーリー | 入社した社員がどう成長したのか、どんな経験を積んだのか |
| 社会的インパクトストーリー | この事業が社会にどんな変化をもたらしたのか |
これらのストーリーを採用活動で発信することで、候補者の感情を動かすことができます。
条件だけでは語れない、ベンチャーならではの魅力を伝えることが重要です。
※ストーリーはオウンドメディアやSNSで継続的に発信しましょう
ベンチャー企業が使うべき採用施策7選
ベンチャー企業が限られた予算で成果を出すには、複数の採用施策を組み合わせることが重要です。
求人媒体だけに頼らず、自社に合った採用チャネルを構築することで、採用コストを抑えながら優秀な人材を獲得できます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Indeed運用で検索からの応募を増やす
Indeedは、求人検索エンジンとして国内で月間2700万以上の訪問数があります。
適切に運用すれば、採用コストを抑えながら応募者を増やせます。
Indeed運用の成功事例では、以下のような実績が報告されています。
| 企業 | 成果 |
| ヤフー株式会社 | 1人あたりの採用コストを従来の5分の1に削減 |
| 株式会社ユーゴー | 自社サイトのアクセス数が3倍に増加 |
| 京浜急行バス株式会社 | 問い合わせ件数が2~3倍に増加、採用率が60%以上に上昇 |
Indeedで効果を出すには、求人原稿の最適化とクリック単価の調整が重要です。
職場のイメージを伝える画像訴求、他社との差別化を図るキャッチコピー、独自のアルゴリズム分析を行うことで、上位表示させつつ温度感の高い応募者を集められます。
ただし、Indeed運用には専門知識が必要です。求人検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に変化するため、継続的な分析と改善が求められます。
自社で運用リソースを確保できない場合は、採用活動全体を見据えた支援体制を持つパートナーに相談するのも一つの方法です。
採用代行をお考えなら、お気軽にご相談ください。メグダイでは、求人検索エンジンの運用から採用サイト制作、コンテンツマーケティングまで、採用活動全体を包括的に支援しています。
リファラル採用で社員から紹介してもらう
リファラル採用は、社員の知人や友人を紹介してもらう採用手法です。
求人広告や人材紹介と比べて、コストを大幅に削減できる上に、マッチング率の高い人材へ直接アプローチできます。
リファラル採用のメリットは以下の通りです。
採用コストの削減
求人広告や人材紹介と比較して、採用コストを大幅に削減できます。
カルチャーフィットした人材の確保
社員が紹介する人材は、自社の文化や価値観に合う可能性が高いです。
転職潜在層へのアプローチ
転職活動をしていない優秀な人材にもリーチできます。
リファラル採用を成功させるには、社員が自社を紹介したくなる環境を作ることが重要です。
会食や社内外交流イベントのハードルを下げる、インセンティブを設定するなどの施策が効果的です。
※リファラル採用は社員のエンゲージメントを高める効果もあります
SNS採用で候補者に直接アプローチする
SNS採用は、Twitter(X)、LinkedIn、Instagramなどを活用して候補者に直接アプローチする手法です。
SNSは広告費を抑えられるため、予算が限られるベンチャー企業に適しています。
SNS採用で発信すべき内容は以下の通りです。
| 発信内容 | 目的 |
| 日常の業務風景 | 会社の雰囲気を伝える |
| プロジェクト成果 | 事業の成長性をアピール |
| 社員の声 | リアルな働き方を伝える |
| 採用イベント情報 | 接点を作る機会を提供 |
SNS採用では、継続的な発信が重要です。
求人情報だけでなく、会社の日常や社員の様子を発信することで、候補者に親近感を持ってもらえます。
採用サイトで会社の雰囲気を伝える
採用サイトは、候補者が企業を理解する最初の接点です。
求人情報だけでなく、会社のビジョン、社員インタビュー、オフィス環境などを掲載することで、候補者の志望度を高められます。
採用サイトに掲載すべき情報は以下の通りです。
会社のビジョン・ミッション
なぜこの事業をやっているのか、どんな未来を目指しているのかを明確に伝えます。
社員インタビュー
実際に働く社員のリアルな声を掲載し、入社後のイメージを持ってもらいます。
働く環境
オフィスの写真、リモートワークの有無、福利厚生などを具体的に紹介します。
採用サイトは、候補者の不安を払拭する役割も果たします。
ベンチャー企業に対する「休みが少なそう」「研修制度が整っていなさそう」というネガティブなイメージを払拭する情報を発信しましょう。
※採用サイトはIndeedと連携することで、検索からの流入も増やせます
オウンドメディアで採用ブランディングをする
オウンドメディアは、自社で運営する情報発信メディアです。
記事コンテンツを通じて、会社の価値観や事業内容を深く伝えることができます。
メルカリのオウンドメディア「mercan」は、採用ブランディングの成功事例として知られています。就職活動をしていない人に対しても、継続的に情報発信を行うことで、転職潜在層にリーチできます。
オウンドメディアで発信すべきテーマは以下の通りです。
| テーマ | 内容 |
| 社員ストーリー | 入社の決め手、やりがい、成長実感 |
| プロジェクト事例 | 課題解決のプロセス、成果 |
| 社内制度・文化 | 評価制度、勉強会、イベント |
| 経営層インタビュー | ビジョン、今後の展望 |
オウンドメディアは、SEO対策にもなります。「ベンチャー 採用」などのキーワードで上位表示されれば、自然検索からの流入も期待できます。
ただし、オウンドメディア運用には専門知識が必要です。記事制作、SEO対策、サイト設計、継続的な運用体制の構築など、多くのリソースが求められます。
自社でリソースを確保できない場合は、コンテンツマーケティングの知見を持つパートナーと組むことで、効率的に採用ブランディングを強化できます。
コンテンツマーケティングをお考えなら、お気軽にご相談ください。メグダイでは、記事制作からSEO対策、サイト設計まで、オウンドメディア運用を包括的に支援しています。
広報・PRでメディアに取り上げてもらう
広報・PR活動は、外部メディアに取り上げてもらうことで認知度を高める手法です。
メディアに掲載されることで、企業の信頼性が向上し、採用活動にもプラスの影響を与えます。
広報・PRで取り組むべき施策は以下の通りです。
プレスリリースの配信
新サービスのリリース、資金調達、新規事業など、ニュース性のある情報を発信します。
メディアへの直接アプローチ
記者や編集者に直接コンタクトを取り、取材を依頼します。
独自の仕組みの構築
取材が来る独自の仕組みを作ることで、大手メディアからローカルメディアまで幅広く掲載されます。
メディア露出が増えることで、企業のブランド価値が向上します。求人広告だけでは伝わらない企業の魅力を、メディアを通じて広く発信できます。
ただし、広報・PR活動には戦略的なアプローチが必要です。プレスリリースを配信するだけでは取り上げられず、メディアが求めるニュース性や切り口を理解した上で情報発信を行う必要があります。
自社でノウハウがない場合は、広報支援の実績を持つパートナーと組むことで、効果的にメディア露出を増やせます。
広報支援をお考えなら、お気軽にご相談ください。メグダイでは、プレスリリース配信からメディアアプローチ、独自の仕組み構築まで、広報活動を包括的に支援しています。
ダイレクトリクルーティングで攻めの採用をする
ダイレクトリクルーティングは、企業が候補者に直接アプローチする採用手法です。
求人広告で応募を待つのではなく、自社の求人要件に合った人材を見つけ出し、スカウトメールを送ります。
ダイレクトリクルーティングのメリットは以下の通りです。
転職潜在層にアプローチできる
現在の職場で活躍している優秀な人材にもリーチできます。
ピンポイントで人材を探せる
求めるスキルや経験を持つ人材に絞ってアプローチできます。
ミスマッチを防げる
候補者の経歴やスキルを事前に確認した上でアプローチするため、ミスマッチが起きにくいです。
ダイレクトリクルーティングで使われる主なサービスは、BizReachやWantedlyなどです。
候補者データベースにアクセスし、自社の採用要件にマッチした候補者を探し出し、スカウトメールを送ります。
※ダイレクトリクルーティングは返信率を高める工夫が必要です
ベンチャー企業の採用で失敗する典型パターン
ベンチャー企業の採用には、避けるべき典型的な失敗パターンがあります。
これらの失敗を事前に理解し、対策を講じることで、採用成功率を高められます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
大手と同じやり方で勝負して埋もれる
ベンチャー企業が大手と同じ採用手法を使っても、知名度で負けて埋もれるだけです。
求人広告サイトに掲載しても、大手企業の求人に埋もれてしまい、応募が来ない状況に陥ります。
ベンチャー企業は、大手にない独自の強みを前面に出す必要があります。知名度や待遇で勝負するのではなく、成長環境や裁量の大きさで勝負することが重要です。
大手と差別化する方法は以下の通りです。
| 差別化ポイント | 訴求内容 |
| 成長環境 | 入社1年目から大きなプロジェクトに参加できる |
| 裁量の大きさ | 若手でも意思決定に関われる |
| 経営層との距離 | 経営層と直接コミュニケーションが取れる |
| スピード感 | 提案から実行まで数日~数週間で進む |
これらの強みを採用活動で積極的に訴求することで、成長意欲の高い候補者を惹きつけられます。
待遇だけをアピールして期待値を上げすぎる
待遇だけをアピールすると、入社後のミスマッチが起きやすくなります。
給与や福利厚生を前面に出した採用活動では、企業文化や働き方に合わない人材が集まる可能性があります。
ベンチャー企業は、待遇以外の魅力も併せて伝える必要があります。成長できる環境、挑戦できる機会、社会にインパクトを与えられるやりがいなど、内発的動機付けを意識した情報発信が重要です。
アピールすべき内容は以下の通りです。
企業のビジョン・ミッション
どんな未来を目指しているのか、なぜこの事業をやっているのかを明確に伝えます。
働き方の特徴
リモートワーク、フレックス制度、裁量労働制など、柔軟な働き方を紹介します。
成長機会
研修制度、スキルアップ支援、キャリアパスなど、成長できる環境を具体的に示します。
※待遇だけでなく、内発的動機付けを意識した訴求が重要です
認知度がないのに求人媒体だけに頼る
認知度の低いベンチャー企業が求人媒体だけに頼っても、応募が集まりにくいです。
求職者は知らない企業の求人を見ても、応募するハードルが高いと感じます。
ベンチャー企業は、複数の採用チャネルを組み合わせる必要があります。リファラル採用、SNS採用、オウンドメディア、広報PRなど、認知度を高める施策を並行して実施することが重要です。
認知度を高める施策は以下の通りです。
| 施策 | 目的 |
| オウンドメディア | 継続的な情報発信で認知度向上 |
| SNS採用 | 候補者との接点を増やす |
| 広報・PR | メディア露出で信頼性向上 |
| リファラル採用 | 社員ネットワークを活用 |
これらの施策を組み合わせることで、採用ブランディングが強化されます。
メルカリが1000名以上の採用に成功した方法
メルカリは、リファラル採用とダイレクトリクルーティングを中心に、1000名以上の採用に成功しました。
全社員が採用活動に参加し、採用者数の5~6割が社員からの紹介を通じて入社しています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
全社員が採用を自分ごとにする文化を作った
メルカリでは、全社員が採用活動に参加する文化が根付いています。
人事だけでなく、経営層から現場社員まで、全員が採用を自分ごととして捉えています。
メルカリが実施した施策は以下の通りです。
経営陣のコミット
経営陣のスケジュールを見える化し、誰と会い、採用活動に時間を割いているかを全社員に共有します。
会食のハードルを下げる
社員が友人や知人と会食する際の報告を簡素化し、会食前後に簡易的な報告のみにしています。
社内外交流イベントの開催
少人数の社内外交流イベントを積極的に開催し、外部に人脈を広げる機会を提供します。
全社員が採用活動に参加するには、経営陣のコミットと紹介したい良い会社であることが重要です。
トップが積極的にやっていれば、全員が「やろう」と思う文化が生まれます。
※全社員で採用に取り組む活動は「スクラム採用」とも呼ばれます
ダイレクトリクルーティングで攻めの採用をした
メルカリは、ダイレクトリクルーティングを積極的に活用しました。
10人採用するなら、10人に声をかけるという考え方で、ピンポイントで優秀な人材にアプローチしています。
メルカリの小泉社長は、「100人集めて97人を落とすのは、余裕のある企業の採用スタイル。スタートアップや中小企業はそれができない」と語っています。
ダイレクトリクルーティングのメリットは以下の通りです。
転職潜在層にアプローチできる
現在の職場で活躍している優秀な人材にもリーチできます。
ムダがない
採用したい人数分だけアプローチするため、選考にかかる工数を削減できます。
ミスマッチを防げる
事前に候補者の経歴やスキルを確認した上でアプローチするため、ミスマッチが起きにくいです。
ダイレクトリクルーティングは、採用の主体性を企業が持つ手法です。
求人広告で応募を待つのではなく、自ら動いて優秀な人材を獲得します。
採用ブランディングで候補者の志望度を高めた
メルカリは、オウンドメディア「mercan(メルカン)」を立ち上げ、採用ブランディングを強化しました。
就職活動をしていない人に対しても、継続的に情報発信を行うことで、転職潜在層にリーチしています。
mercanで発信している内容は以下の通りです。
| 発信内容 | 目的 |
| 社員インタビュー | リアルな働き方を伝える |
| プロジェクト事例 | 事業の成長性をアピール |
| 社内イベント | 会社の雰囲気を伝える |
| 経営層のメッセージ | ビジョン・ミッションを伝える |
mercanを通じて、メルカリの価値観やカルチャーを深く理解してもらうことで、候補者の志望度を高めています。
採用ブランディングは、長期的な投資です。すぐに成果が出るわけではありませんが、継続的に情報発信を行うことで、採用力が強化されます。
※採用ブランディングは、オウンドメディア運用の専門知識が必要です
ベンチャー企業の採用に関するよくある質問
ベンチャー企業の採用でよく寄せられる質問に回答します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ベンチャー企業の採用で使える求人媒体はどれ?
ベンチャー企業におすすめの求人媒体は、Indeed、Wantedly、Greenです。
Indeedは求人検索エンジンとして国内で月間2700万以上の訪問数があり、適切に運用すれば採用コストを抑えながら応募者を増やせます。
Wantedlyはベンチャー企業に特化した求人サイトで、企業のビジョンやカルチャーを重視する候補者が多く登録しています。
Greenはエンジニアやクリエイター向けの求人サイトで、IT・Web業界のベンチャー企業に適しています。
求人媒体を選ぶ際は、ターゲットとする人材がどの媒体を利用しているかを確認することが重要です。
採用単価を下げる方法は?
採用単価を下げる方法は、リファラル採用とIndeed運用が効果的です。
リファラル採用は、社員の知人や友人を紹介してもらう手法で、求人広告や人材紹介と比べて採用コストを大幅に削減できます。
Indeed運用では、求人原稿の最適化とクリック単価の調整により、1人あたりの採用コストを従来の5分の1に削減した事例もあります。
採用単価を下げるには、複数の採用チャネルを組み合わせることが重要です。
リファラル採用、Indeed運用、SNS採用などを並行して実施することで、採用コストを抑えながら優秀な人材を獲得できます。
リファラル採用を成功させるコツは?
リファラル採用を成功させるコツは、社員が自社を紹介したくなる環境を作ることです。
会食のハードルを下げる、インセンティブを設定する、社内外交流イベントを開催するなどの施策が効果的です。
メルカリでは、会食前後の報告を簡素化し、会食前には相手の名前と職種、日程を報告し、会食後には目的、成果・ネクストステップ、10段階の入社確度だけとしています。
リファラル採用を成功させるには、経営陣のコミットと紹介したい良い会社であることが重要です。
トップが積極的にやっていれば、全員が「やろう」と思う文化が生まれます。
「条件」ではなく「理由」で選ばれる時代へ
採用市場は、年収や福利厚生よりも「なぜこの会社で働くのか」が重視される時代に変化しています。
候補者は、待遇だけでなく、事業の社会性や個人の成長機会を見て企業を選んでいます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
年収・福利厚生だけでは差別化できない現実
大手企業と同じ土俵で年収や福利厚生を競っても、ベンチャー企業は勝てません。
資金力で劣るベンチャー企業が、待遇だけで優秀な人材を引きつけるのは難しいです。
実際、求人広告で高い年収を提示しても、大手企業の求人に埋もれてしまうケースが多く見られます。
ベンチャー企業は、待遇以外の価値で勝負する必要があります。成長できる環境、裁量の大きさ、社会にインパクトを与えられるやりがいなど、大手にない魅力を前面に出すことが重要です。
候補者は、給与テーブルや福利厚生メニューだけを見て企業を選んでいるわけではありません。
候補者が見ているのは「働く意味」
候補者が本当に知りたいのは、この会社で働くことにどんな意味があるのかです。
事業の社会性、個人の成長機会、自分のキャリアとのつながりを重視しています。
候補者が見ているポイントは以下の通りです。
| ポイント | 候補者が知りたいこと |
| 事業の社会性 | この事業は社会にどんな価値を提供しているのか |
| 個人の成長 | ここで働くことで自分はどう成長できるのか |
| キャリアとのつながり | この経験は将来のキャリアにどう活きるのか |
これらの問いに明確に答えられる企業が、優秀な人材を惹きつけられます。
採用活動では、事業のビジョン、成長できる環境、キャリアパスを具体的に伝えることが重要です。
※候補者は「何をするか」より「なぜやるのか」を重視しています
ベンチャーだからこそ語れるストーリー
ベンチャー企業には、大手企業にはないストーリーがあります。
創業の背景、事業にかける想い、社会に与えたいインパクトなど、熱量のある語りができます。
ベンチャー企業が語るべきストーリーは以下の通りです。
なぜこの事業を始めたのか
創業者の原体験、社会課題への想い、実現したい未来を語ります。
どんな価値を社会に提供するのか
この事業が成功すれば、社会がどう変わるのかを具体的に示します。
ここで働くことで何が得られるのか
成長できる環境、挑戦できる機会、社会にインパクトを与えられるやりがいを伝えます。
ストーリーを通じて、候補者に「この会社で働きたい」と思わせることが重要です。
採用サイト、オウンドメディア、SNSなどで継続的に発信することで、採用ブランディングが強化されます。
ベンチャー企業の採用で成果を出すために大切なこと
ベンチャー企業が採用で成果を出すには、条件ではなく理由で選ばれることが最も重要です。
年収や福利厚生で勝負するのではなく、「この会社で働く意味」を伝えることが成功の鍵です。
▼本記事のポイント
- 条件ではなく理由で選ばれる採用戦略を構築する
- 複数の採用施策を組み合わせる(リファラル・SNS・オウンドメディア等)
- メルカリのように全社員で採用に取り組む文化を作る
これらのポイントを押さえて、自社の採用戦略を見直してみてください。
採用は企業成長の土台です。メグダイは、採用代行、コンテンツマーケティング、広報など、企業成長を包括的に支援する会社です。