「自社商品のPRをインフルエンサーに依頼したいけど、費用相場がわからない…」
そんな声は少なくありません。
実は、インフルエンサーマーケティングの費用はSNS媒体や依頼方法によって大きく異なり、同じフォロワー数でもInstagramとYouTubeでは2倍近い差が出ることもあります。
▼今回の記事でわかることは・・・
- Instagram・TikTok・YouTubeのフォロワー単価相場
- コスト重視と品質重視それぞれの依頼方法6選
- 偽フォロワーを見抜き費用対効果を最大化するコツ
本記事では、初めての依頼でも失敗しないよう、SNS別の費用相場から6つの依頼方法の特徴、そして費用対効果を高める選定・運用のコツまで具体的に解説します。
インフルエンサーマーケティングでお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
弊社では、最適なインフルエンサー選定から効果測定まで、費用対効果の高いマーケティング施策をご提案しております。
目次
SNS媒体別インフルエンサーの費用相場一覧
インフルエンサーマーケティングの費用は、どのSNSを活用するかで大きく変わります。
基本的な報酬計算は「フォロワー数×フォロワー単価」で算出されますが、媒体ごとにコンテンツ制作の手間や拡散力が異なるため、単価相場にも差が生まれます。
ここでは、企業のPR施策で特に活用されるInstagram・TikTok・YouTubeの3媒体について、それぞれの単価相場と費用目安を解説します。
| SNS媒体 | フォロワー単価相場 | 10万フォロワーの場合 |
| 2〜4円 | 20〜40万円 | |
| TikTok | 1〜3円 | 10〜30万円 |
| YouTube | 3〜5円 | 30〜50万円 |
Instagramの単価相場と費用目安
Instagramのフォロワー単価相場は2〜4円が一般的です。
▼費用目安
- フォロワー10万人の場合:20〜40万円
- フォロワー5万人の場合:10〜20万円
- フォロワー1万人の場合:2〜4万円
▼単価が決まる理由
- 写真や短尺動画で視覚的に訴求しやすい
- アパレル・美容・飲食など有形商材との相性が良い
- ストーリーズやリールなど投稿形式で単価が変動する
依頼前に投稿形式(フィード・ストーリーズ・リール)を明確にしておくことが重要です。
TikTokの単価相場と費用目安
TikTokのフォロワー単価相場は1〜3円と、主要SNSの中では比較的低めに設定されています。
▼費用目安
- フォロワー10万人の場合:10〜30万円
- フォロワー5万人の場合:5〜15万円
- フォロワー1万人の場合:1〜3万円
▼単価が低い理由
- 独自アルゴリズムでフォロワー外への拡散力が高い
- 少ないフォロワー数でも大きなリーチが期待できる
- 動画制作がInstagramより手軽に行える
10〜20代の若年層へのアプローチや、新商品の認知拡大を狙う施策に効果的です。
YouTubeの単価相場と費用目安
YouTubeのフォロワー単価相場は3〜5円と、3媒体の中で最も高い水準です。
▼費用目安
- フォロワー10万人の場合:30〜50万円
- フォロワー5万人の場合:15〜25万円
- フォロワー1万人の場合:3〜5万円
▼単価が高い理由
- 長尺動画で商品の詳細なレビューや使用感を伝えられる
- 視聴時間が長く、購買意欲への影響が大きい
- 動画制作の工数がほかの媒体より多くかかる
事務所所属の人気YouTuberになると1案件で数百万円に達するケースもあるため、予算に応じた人選が求められます。
コストを抑えたい場合の依頼方法3選
インフルエンサーマーケティングを始めたいけれど、まずは低予算でテストしたいという企業も多いでしょう。
結論から言うと、仲介業者を通さずに直接依頼する方法や、マッチングプラットフォームの活用で費用を大幅に抑えることが可能です。
ここでは、コスト重視で依頼したい場合に有効な3つの方法を紹介します。
直接DMで交渉する方法と注意点
最もコストを抑えられるのが、SNSのDMでインフルエンサーに直接依頼する方法です。
▼メリット
- 仲介手数料がかからず費用を最小限に抑えられる
- インフルエンサーと直接やり取りでき意思疎通がスムーズ
▼注意点
- 自社に合うインフルエンサーの選定に時間がかかる
- 報酬交渉や契約内容の調整をすべて自社で行う必要がある
- 投稿内容のチェックや効果測定も自社対応となる
ノウハウがない状態で始めると効果が出にくいため、まずは小規模なテスト施策から始めることをおすすめします。
マッチングプラットフォームの活用法
マッチングプラットフォームを利用すれば、複数のインフルエンサーから効率的に候補を探せます。
▼費用目安
- 月額固定型:5〜25万円程度
- 成果報酬型:インフルエンサー報酬の10〜30%程度
▼活用のポイント
- フォロワー属性やエンゲージメント率で絞り込みができる
- 過去のPR実績を確認してから依頼できる
- 複数候補を比較検討しやすい
直接DMより手数料はかかりますが、キャスティング会社に依頼するよりは低コストで済むのが特徴です。
マイクロインフルエンサー複数起用のコツ
フォロワー1〜10万人のマイクロインフルエンサーを複数起用する方法も、費用対効果を高める有効な戦略です。
▼おすすめの理由
- 1人あたりの単価が低く、同じ予算で複数人に依頼できる
- フォロワーとの距離が近く、エンゲージメント率が高い傾向にある
- 特定ジャンルに特化した濃いファン層へアプローチできる
▼起用のコツ
- 同じターゲット層を持つインフルエンサーを3〜5人選ぶ
- 投稿時期をずらして継続的な露出を狙う
- 商品との親和性が高いジャンルの人を優先する
1人の大物インフルエンサーに依頼するより、複数の小規模インフルエンサーで波状的にPRする方が効果的なケースもあります。
品質・安全性を重視する依頼方法3選
コストを抑える方法がある一方で、炎上リスクの回避や確実な成果を求める場合は、専門会社を介した依頼が有効です。
費用は高くなりますが、インフルエンサーの選定から投稿内容のチェック、効果測定までをプロに任せられる安心感があります。
ここでは、品質と安全性を重視したい場合の3つの依頼方法を解説します。
キャスティング会社への依頼手順
キャスティング会社は、インフルエンサーの選定から施策の運用までを一括でサポートしてくれます。
▼費用目安
- 最低利用額:20万円以上が目安
- フォロワー単価:通常相場に1〜2円程度上乗せ
▼依頼の流れ
- 目的やターゲット、予算をヒアリング
- 条件に合うインフルエンサー候補をリストアップ
- 投稿内容の企画・チェック・効果測定まで対応
自社にノウハウがない場合や、初めてインフルエンサーマーケティングに取り組む企業におすすめの方法です。
広告代理店経由のメリットと費用感
広告代理店を経由すれば、インフルエンサー施策を含めた総合的なマーケティング戦略を設計できます。
▼費用目安
- 月額運用費:30〜100万円以上
- インフルエンサー報酬とは別に代理店手数料が発生
▼メリット
- SNS広告やWeb広告と組み合わせた統合プロモーションが可能
- クリエイティブ制作や効果分析まで一貫して依頼できる
- 大規模キャンペーンの実績が豊富な会社が多い
費用は高めですが、複数施策を連携させて最大効果を狙いたい場合に適しています。
事務所所属インフルエンサーの指名方法
芸能事務所やインフルエンサー事務所に所属するタレントを指名で起用する方法もあります。
▼費用目安
- フォロワー単価:4〜5円以上になるケースが多い
- 人気インフルエンサーの場合:1案件数百万円に達することも
▼指名起用のメリット
- 事務所がコンプライアンスチェックを行うため炎上リスクが低い
- スケジュール管理や契約手続きがスムーズ
- ブランドイメージに合う人材を確実にアサインできる
▼依頼方法
- 事務所の公式サイトから問い合わせフォームで連絡
- キャスティング会社経由で交渉を依頼する
費用は最も高くなりますが、ブランドの信頼性を重視する企業には有効な選択肢です。
費用対効果を最大化する選定と運用のコツ
どの依頼方法を選んでも、インフルエンサーの選定と運用の仕方次第で成果は大きく変わります。
「フォロワー数が多い人に頼めば成功する」と考えがちですが、実際にはフォロワー数だけでは効果を予測できません。
ここでは、費用対効果を最大化するために押さえておきたい選定基準と運用のコツを解説します。
フォロワー数より重視すべき3つの指標
インフルエンサーを選ぶ際、フォロワー数だけで判断するのは危険です。
▼重視すべき3つの指標
①エンゲージメント率
・いいね・コメント・保存などの反応率を示す指標
・目安はInstagramで1〜3%以上、フォロワー1万人以下なら5%以上が理想
②フォロワー属性
・年齢層・性別・居住地域が自社ターゲットと一致しているか確認
・インサイトデータの提出を依頼して確認するのがおすすめ
③過去のPR実績
・同業種や類似商材のPR経験があるか
・過去の投稿に対するフォロワーの反応をチェック
この3つを確認することで、フォロワー数に惑わされない適切な人選が可能になります。
偽フォロワーを見抜くチェック方法
残念ながら、フォロワーをお金で購入している偽インフルエンサーも存在します。
▼偽フォロワーを疑うべきサイン
- フォロワー数に対していいね数が極端に少ない(0.3%未満は要注意)
- フォロワーに外国人アカウントや空アカウントが多い
- 短期間でフォロワーが急増している
▼チェック方法
- 直近10投稿の平均いいね数÷フォロワー数でエンゲージメント率を計算
- フォロワー一覧を目視で確認し、不自然なアカウントがないかチェック
- インサイトデータの提出を依頼してフォロワー属性を確認
エンゲージメント率が1%未満のインフルエンサーは起用を避けるのが無難です。
投稿から購買につなげる導線設計
PR投稿を見てもらうだけでは、売上にはつながりません。
購買までの導線設計を事前に考えておくことが重要です。
▼効果的な導線設計のポイント
- 投稿にECサイトや商品ページへのリンクを設置する
- ストーリーズのリンクスタンプやプロフィールURLを活用
- インフルエンサー専用のクーポンコードを発行して効果測定
▼投稿内容の工夫
- 商品の使用シーンや効果を具体的に伝えてもらう
- 「購入はプロフィールのリンクから」などの行動喚起を入れる
- フォロワーが質問しやすい雰囲気の投稿を依頼する
投稿後のデータを分析し、次回施策に活かすPDCAサイクルを回すことで、継続的に費用対効果を高められます。
インフルエンサーの選定や効果測定にお悩みの方は、ぜひ弊社にご相談ください。
最適なインフルエンサーのご提案から導線設計まで、成果につながる施策をサポートいたします。
自社に合った依頼方法と予算配分の決め方
ここまで6つの依頼方法と費用対効果を高めるコツを解説してきましたが、最終的には自社の状況に合わせた選択が重要です。
▼依頼方法の選び方
| 優先項目 | おすすめの依頼方法 |
| コスト重視 | 直接DM・マッチングプラットフォーム |
| 初めての施策 | キャスティング会社 |
| 大規模キャンペーン | 広告代理店 |
| ブランドイメージ重視 | 事務所所属インフルエンサー |
▼予算配分の目安
- インフルエンサー報酬:全体予算の60〜70%
- 商品提供・配送費:全体予算の10〜15%
- ディレクション費用(外注の場合):全体予算の15〜25%
- 二次利用費(広告転用する場合):別途交渉
▼成功のための3ステップ
①小規模テストから始める
・まずは10〜30万円程度の予算でマイクロインフルエンサー1〜3名に依頼
・エンゲージメント率や流入数などの効果を測定
②効果検証をもとに拡大
・成果が出た施策パターンを分析
・予算を増やして同じ手法を横展開
③中長期で継続的に実施
・単発ではなく3〜6ヶ月の継続施策で認知を定着させる
・同じインフルエンサーと長期契約することで信頼性も向上
インフルエンサーマーケティングは、1回の施策で劇的な成果を求めるより、継続的な露出で効果を積み上げていくことが成功の鍵となります。
今回のまとめ
インフルエンサーマーケティングの費用相場や依頼方法がわからず、なかなか一歩を踏み出せない企業は少なくありません。
しかし、SNS媒体ごとの単価相場を把握し、自社の目的に合った依頼方法を選べば、限られた予算でも効果的なPR施策を実施できます。
▼今回の記事で押さえておきたいポイント
・フォロワー単価の相場はInstagram2〜4円、TikTok1〜3円、YouTube3〜5円
・コスト重視なら直接DMやマッチングプラットフォームを活用
・品質・安全性重視ならキャスティング会社や広告代理店に依頼
・フォロワー数よりエンゲージメント率・フォロワー属性・PR実績を重視する
・エンゲージメント率1%未満のインフルエンサーは偽フォロワーの可能性あり
・購買につなげるには導線設計と継続的な施策が重要
インフルエンサーマーケティングを成功させるには、適切なインフルエンサー選定と効果測定の仕組みづくりが欠かせません。